Intel Extreme Tuning Utility、略してIntel XTUが備えているストレステストの負荷についての話です。

XTU3

常識的な負荷具合のストレステスト


 Intel XTUはIntel謹製のオーバークロック・ユーティリティツールで、CPUやメモリのクロックを弄ったりするチューニング機能の他、ベンチマーク機能やストレステストを備えています。

 で、今回チェックしてみたのはストレステスト。Intel Core i7-6700KでXTUを実行すると、「Stress Test」にはCPU、Memory、GPUの3種類のテストが表示されます。

XTU1


 3つのストレステストのうち、CPUに100%の負荷が掛かるのはCPU Stress TestとMemory Stress Testの2種類です。して、この負荷テストってどの程度の強度があるのか、実行中のピーク電力を比較する形で確認してみました。

検証環境

消費電力


 最新の拡張命令セットをガンガン使って計算するPrime95のSmall FFTsがぶっちぎりで高い消費電力となっていますが、XTUのCPU Stress TestとMemory Stress Testは100W前後の消費電力となっています。

 Prime95の負荷は一般てなアプリケーションよりも遥かに高いので、オーバークロックの安定性を保証するために行うストレステストとしては有用ですが、純正クーラーを載せた環境で行う初期不良のチェックなんかには過剰な負荷でもあります。

 新しくPCを組んで初期不良のチェックをするなら、XTUのMemory Stress Testあたりを数時間〜24時間くらい実行するのがいいかもですね。