ヒートシンクグラフィック、8月最初の更新となる今回は、ZALMANから発売された超ローハイトCPUクーラー『CNPS2X』を紹介しました。


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全高27mmの超ローハイト設計とTDP120Wの冷却性能


 ZALMANの『CNPS2X』は、全高27mmという超ローハイト設計ながら、TDP120W対応を謳う製品として、注目を集めている新製品ですね。全銅製っぽく見えますが、この見た目は銅メッキによるものなので、重量はたったの83gです。

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 大きさ的にも総重量的にも、これでTDP120W級の発熱に対応できる冷却性能を備えているなら、超技術めいた実に革新的なCPUクーラーなのですが…。

 組立の精度や部材のクオリティにより、ヒートシンクのサイズや重量の差が覆ることは珍しくありませんが、それにも限度があります。ヒートシンクサイズと性能のトレードオフを、軽々と打ち破るような魔法めいたヒートシンクが、既存の部材と技術の組み合わせで作れるほど、現代のヒートシンク製造技術は未熟では無いのでしょうね。

 「TDP120W対応」という数字のインパクトが強すぎてアレですが、全高27mmという最薄級の設計には一定の価値があります。冷却性能に過度な期待を抱かなければ、超ローハイト設計ヒートシンクとして魅力を見出すことはできるのではないでしょうか。