非常に高いコストパフォーマンスと実パフォーマンスで多くの期待を集めているAMD-ATIの最新ハイエンドGPU「Radeon HD 4870」。久し振りにNVIDIAの新型ハイエンドGPUと真っ向から勝負できるというそのパフォーマンスを検証してみました。
◆ 検証環境とスペック比較
今回、「Radeon HD 4870」のパフォーマンス検証を行うに当たり、比較対照として「Radeon HD 3850」搭載ビデオカード2枚と「GeForce 9800 GTX」を用意しました。
検証に利用したPCのパーツ構成と各ビデオカードのスペックは以下の通りです。



◆ 3DMark06
ビデオカード比較用ベンチマークソフトの定番であるFuturemarkの3DMark06ですが、前回Radeon HD 3850のCrossFire検証を行った際、無償版の「3DMark06 Basic Edition」でも実行可能な標準設定で最新ビデオカードのポテンシャルを最大限に引き出すには4.2GHzにオーバークロックした『Core 2 Extreme QX9650』ですら力不足であると感じたので、今回から解像度を1920×1200、アンチエイリアシング 8xに異方性フィルタリング 16xの高負荷設定をテスト項目として追加しました。
それでは標準設定[解像度1280×1024、アンチエイリアシング OFF、異方性フィルタリング OFF]の結果から見ていきたいと思います。
Radeon HD 4870は総合スコア(3DMarks)で、一世代前のNVIDIA最上位GPUである「GeForce 9800 GTX」はおろかCrossFire X構成の「Radeon HD 3850」すら上回っています。CrossFire X構成の「Radeon HD 3850」とのスコア差は6%程度ではありますが、前世代ハイエンドGPUの2枚差しを凌ぐ「Radeon HD 4870」のパフォーマンスはかなりのインパクトがありますね。
続いては高負荷設定[解像度1920×1200、アンチエイリアシング 8x、異方性フィルタリング 16x]の結果です。
描画負荷を大きくした事でGPUにかかる負担が増大した事で相対的にCPU負荷が軽減されたのか、先ほどは6%程度だったCrossFire X構成の「Radeon HD 3850」とのスコア差が一気に約37%まで開いており、比較対照として用意したビデオカードを完全に圧倒する結果となっています。
3DMark06のスコアとゲームでのパフォーマンスは必ずしも一致するものではありませんが、「Radeon HD 4870」が非常に高いポテンシャルを持ったGPUである事がこのベンチマーク結果から伺えますね。
◆ LOST PLANET Extreme Condition
カプコンから発売中されているPC版「LOST PLANET Extreme Condition」の体験版に付属しているPerformance Testというベンチマーク機能を使って、各ビデオカードのDirectX 9環境とDirectX 10環境におけるパフォーマンスを比較してみました。
なお、解像度や描画負荷の設定は以下に掲載している表のとおりとなっています。ベンチマーク結果と合わせてご覧ください。


PC版「LOST PLANET Extreme Condition」は開発にNVIDIAが協力したゲームタイトルなので、NVIDIA製GPUに対してはドライバ側からの最適化だけでなくゲーム側からの最適化が行われています。
この為、基本的にNVIDIA製GPU搭載ビデオカードが有利なベンチマーク機能となっているのですが、「Radeon HD 4870」は全ての項目でNVIDIA製GPUの「GeForce 9800 GTX」を上回っており、最大で70%を超える差を付けている項目すらあります。
最適化タイトルでも確実に「GeForce 9800 GTX」を上回っている結果から、3DMark06の結果同様「Radeon HD 4870」の持つパフォーマンスの高さがうかがえる訳ですが、それ以上にドライバの完成度の高さを感じさせられます。
かつてのAMD-ATIのウルトラハイエンドGPU「Radeon HD 2900 XT」が登場した直後は、PC版「LOST PLANET Extreme Condition」でベンチマークを行おうにもDirectX 10版が正常に動作しないなど、新型GPUの登場直後はドライバの完成度が低いというのが従来のATIのパターンだったのですが、これが今回検証に利用した最新ドライバ「ATI Catalyst 8.6」ではみられないのはかなり好印象です。
◆ デビル メイ クライ 4
カプコンが7月24日に発売を予定しているPC版「デビル メイ クライ 4」の発売に先立ち、NVIDIAやIntelのウェブサイトで体験版と同時に配布されている動作検証用ベンチマークプログラムを使って、各ビデオカードの比較を行ってみました。




NVIDIAが自社のウェブサイトで体験版とベンチマークプログラムを配布している事から分かるように、「デビル メイ クライ 4」も「LOST PLANET」同様にNVIDIA製GPUが推奨されているゲームタイトルなのですが、ここでも「Radeon HD 4870」が全項目で最高スコアを記録しています。
まだ未発売のNVIDIA製GPU推奨ゲームタイトルでもしっかりパフォーマンスを発揮できている事から、「LOST PLANET」の結果でも触れたようにドライバの完成度は決して悪くないと言えます。むしろ、「LOST PLANET」と同様にDirectX 10環境でしか「Radeon HD 3850」のCrossFire Xが機能していない事が気になります。
◆ FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3
スクウェア・エニックスが「FINAL FANTASY XI for Windows」の動作検証用に配布している「FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3」を使っての比較もおこないました。

「FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3」は、これまで紹介した「3DMark06」や「LOST PLANET」などと比較すると負荷は低めのベンチマークソフトなのですが、従来のAMD-ATI製GPU搭載ビデオカードはNVIDIA製に比べてスコアが低く出る傾向にありました。
この傾向は「Radeon HD 4870」でも同様で、ここまでのテストではほぼ全ての項目で上回っていた「GeForce 9800 GTX」の後塵を拝する結果となっています。「LOST PLANET」や「デビル メイ クライ4」のベンチマーク結果からドライバの完成度が思いの他良いと書きましたが、やはりどのような環境でも本来のパフォーマンスを発揮できている訳ではありません。ドライバの最適化とゲームメーカーとの協力体制強化がAMD-ATIの課題である事を再認識させられる結果だと思います。
◆ はとぅねベンチ
最後にGPUに対してシンプルに負荷をかける事の出来る「はとぅねベンチ」の中でも、特にCPUへの負担が少ないプリセット「umauma」の最高解像度設定で各GPUのパフォーマンスを比較してみました。

「Radeon HD 4870」のスコアの傾向としては、アンチエイリアシングの設定を高負荷にした際のパフォーマンス低下が少ないことが挙げられます。例として「GeForce 9800 GTX」のスコアと比較すると、アンチエイリアシング無効(AA 1x)の時には約30%のスコア差が、アンチエリアシング4倍では約40%、8倍では約60%と増加しています。
最近は24インチディスプレイなど大型ディスプレイの価格が下がってきて、高解像度のディスプレイを使ってゲームをプレイするというのが身近になってきていますから、高負荷・高解像度でパフォーマンスが低下しづらいという「Radeon HD 4870」の傾向は魅力的ですね。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
今回行った「Radeon HD 3850」や「GeForce 9800 GTX」との比較検証で、「Radeon HD 4870」が非常に優れた性能を持つGPUである事がお分かり頂けたのではないかと思います。4万円という価格を考えれば非常に圧倒的なコストパフォーマンスを持っていると言えますね。
個人的には「Radeon HD 4870」の持つポテンシャルの高さ以上に、「Radeon HD 4850/4870」専用ドライバではない「Catalyst 8.6」できちんとその性能を引き出せている点にAMD-ATIの進歩を感じられた事が好印象でした。
最安値情報 …coneco.netより
・Radeon HD 4870
・Radeon HD 4850
今回、「Radeon HD 4870」のパフォーマンス検証を行うに当たり、比較対照として「Radeon HD 3850」搭載ビデオカード2枚と「GeForce 9800 GTX」を用意しました。
検証に利用したPCのパーツ構成と各ビデオカードのスペックは以下の通りです。



◆ 3DMark06
ビデオカード比較用ベンチマークソフトの定番であるFuturemarkの3DMark06ですが、前回Radeon HD 3850のCrossFire検証を行った際、無償版の「3DMark06 Basic Edition」でも実行可能な標準設定で最新ビデオカードのポテンシャルを最大限に引き出すには4.2GHzにオーバークロックした『Core 2 Extreme QX9650』ですら力不足であると感じたので、今回から解像度を1920×1200、アンチエイリアシング 8xに異方性フィルタリング 16xの高負荷設定をテスト項目として追加しました。
それでは標準設定[解像度1280×1024、アンチエイリアシング OFF、異方性フィルタリング OFF]の結果から見ていきたいと思います。
Radeon HD 4870は総合スコア(3DMarks)で、一世代前のNVIDIA最上位GPUである「GeForce 9800 GTX」はおろかCrossFire X構成の「Radeon HD 3850」すら上回っています。CrossFire X構成の「Radeon HD 3850」とのスコア差は6%程度ではありますが、前世代ハイエンドGPUの2枚差しを凌ぐ「Radeon HD 4870」のパフォーマンスはかなりのインパクトがありますね。
続いては高負荷設定[解像度1920×1200、アンチエイリアシング 8x、異方性フィルタリング 16x]の結果です。
描画負荷を大きくした事でGPUにかかる負担が増大した事で相対的にCPU負荷が軽減されたのか、先ほどは6%程度だったCrossFire X構成の「Radeon HD 3850」とのスコア差が一気に約37%まで開いており、比較対照として用意したビデオカードを完全に圧倒する結果となっています。
3DMark06のスコアとゲームでのパフォーマンスは必ずしも一致するものではありませんが、「Radeon HD 4870」が非常に高いポテンシャルを持ったGPUである事がこのベンチマーク結果から伺えますね。
◆ LOST PLANET Extreme Condition
カプコンから発売中されているPC版「LOST PLANET Extreme Condition」の体験版に付属しているPerformance Testというベンチマーク機能を使って、各ビデオカードのDirectX 9環境とDirectX 10環境におけるパフォーマンスを比較してみました。
なお、解像度や描画負荷の設定は以下に掲載している表のとおりとなっています。ベンチマーク結果と合わせてご覧ください。


PC版「LOST PLANET Extreme Condition」は開発にNVIDIAが協力したゲームタイトルなので、NVIDIA製GPUに対してはドライバ側からの最適化だけでなくゲーム側からの最適化が行われています。
この為、基本的にNVIDIA製GPU搭載ビデオカードが有利なベンチマーク機能となっているのですが、「Radeon HD 4870」は全ての項目でNVIDIA製GPUの「GeForce 9800 GTX」を上回っており、最大で70%を超える差を付けている項目すらあります。
最適化タイトルでも確実に「GeForce 9800 GTX」を上回っている結果から、3DMark06の結果同様「Radeon HD 4870」の持つパフォーマンスの高さがうかがえる訳ですが、それ以上にドライバの完成度の高さを感じさせられます。
かつてのAMD-ATIのウルトラハイエンドGPU「Radeon HD 2900 XT」が登場した直後は、PC版「LOST PLANET Extreme Condition」でベンチマークを行おうにもDirectX 10版が正常に動作しないなど、新型GPUの登場直後はドライバの完成度が低いというのが従来のATIのパターンだったのですが、これが今回検証に利用した最新ドライバ「ATI Catalyst 8.6」ではみられないのはかなり好印象です。
◆ デビル メイ クライ 4
カプコンが7月24日に発売を予定しているPC版「デビル メイ クライ 4」の発売に先立ち、NVIDIAやIntelのウェブサイトで体験版と同時に配布されている動作検証用ベンチマークプログラムを使って、各ビデオカードの比較を行ってみました。




NVIDIAが自社のウェブサイトで体験版とベンチマークプログラムを配布している事から分かるように、「デビル メイ クライ 4」も「LOST PLANET」同様にNVIDIA製GPUが推奨されているゲームタイトルなのですが、ここでも「Radeon HD 4870」が全項目で最高スコアを記録しています。
まだ未発売のNVIDIA製GPU推奨ゲームタイトルでもしっかりパフォーマンスを発揮できている事から、「LOST PLANET」の結果でも触れたようにドライバの完成度は決して悪くないと言えます。むしろ、「LOST PLANET」と同様にDirectX 10環境でしか「Radeon HD 3850」のCrossFire Xが機能していない事が気になります。
◆ FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3
スクウェア・エニックスが「FINAL FANTASY XI for Windows」の動作検証用に配布している「FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3」を使っての比較もおこないました。

「FINAL FANTASY XI Official Benchmark Program 3」は、これまで紹介した「3DMark06」や「LOST PLANET」などと比較すると負荷は低めのベンチマークソフトなのですが、従来のAMD-ATI製GPU搭載ビデオカードはNVIDIA製に比べてスコアが低く出る傾向にありました。
この傾向は「Radeon HD 4870」でも同様で、ここまでのテストではほぼ全ての項目で上回っていた「GeForce 9800 GTX」の後塵を拝する結果となっています。「LOST PLANET」や「デビル メイ クライ4」のベンチマーク結果からドライバの完成度が思いの他良いと書きましたが、やはりどのような環境でも本来のパフォーマンスを発揮できている訳ではありません。ドライバの最適化とゲームメーカーとの協力体制強化がAMD-ATIの課題である事を再認識させられる結果だと思います。
◆ はとぅねベンチ
最後にGPUに対してシンプルに負荷をかける事の出来る「はとぅねベンチ」の中でも、特にCPUへの負担が少ないプリセット「umauma」の最高解像度設定で各GPUのパフォーマンスを比較してみました。

「Radeon HD 4870」のスコアの傾向としては、アンチエイリアシングの設定を高負荷にした際のパフォーマンス低下が少ないことが挙げられます。例として「GeForce 9800 GTX」のスコアと比較すると、アンチエイリアシング無効(AA 1x)の時には約30%のスコア差が、アンチエリアシング4倍では約40%、8倍では約60%と増加しています。
最近は24インチディスプレイなど大型ディスプレイの価格が下がってきて、高解像度のディスプレイを使ってゲームをプレイするというのが身近になってきていますから、高負荷・高解像度でパフォーマンスが低下しづらいという「Radeon HD 4870」の傾向は魅力的ですね。
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今回行った「Radeon HD 3850」や「GeForce 9800 GTX」との比較検証で、「Radeon HD 4870」が非常に優れた性能を持つGPUである事がお分かり頂けたのではないかと思います。4万円という価格を考えれば非常に圧倒的なコストパフォーマンスを持っていると言えますね。
個人的には「Radeon HD 4870」の持つポテンシャルの高さ以上に、「Radeon HD 4850/4870」専用ドライバではない「Catalyst 8.6」できちんとその性能を引き出せている点にAMD-ATIの進歩を感じられた事が好印象でした。
最安値情報 …coneco.netより
・Radeon HD 4870
・Radeon HD 4850







コメント
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ご指摘ありがとうございます。
グラフを差し替えさせていただきました。