6月28日(土)に、秋葉原のカフェソラーレでMSI主催のイベント「MSI お客様大感謝祭」が開催されました。昨日はRadeon HD 4870を入手する為に秋葉原に行っていたのですが、イベントがあるという情報を頂きましたので、私も少しだけではありますが参加してきました。

今回は会場内に展示されていたものの中で、特に気になったものを簡単に紹介したいと思います。


イベント会場


Atom搭載ミニノート『Wind Notebook U100』

 ASUSのEee PC登場以降、Intelの低発熱・低消費電力CPU「Atom プロセッサ」の登場も相まって盛り上がりを見せる低価格ミニノート市場に対し、MSIが他社対抗モデルとして近日中に市場投入する『Wind Notebook U100』が展示されていました。


Wind Notebook U100

200 Wind Notebook U100 スペック


 今回展示されていたのは、天板が淡いピンク色をした「ロマンティックピンク」と全体が黒色で統一された「エンパイアブラック」の2モデルで、どちらもWindows XPが動作してる状態で展示されており、会場を訪れた多くの方の注目を集めていました。

実際に私が触ってみた感触では、今回のデモの為一日中動作させているにも関わらずパームレストや筺体が意外なほどに熱くなっておらず、Atomと945GSEの低発熱性を感じさせられました。冬に膝の上で操作しているとちょうど良い感じに温かい初代Eee PCと違い簡易暖房には使えないかもしれませんね。


200


 また、会場スタッフによると『Wind Notebook U100』のキーボードはキーピッチが17.5mmと広くとられている為、タイピングしやすいのも売りの一つなのだそうです。確かにその言葉の通り『Wind Notebook U100』には通常のデスクトップ向けキーボードと同じ程度のキーピッチを持つキーボードが搭載されており、個人的にはかなり操作しやすい印象を受けました。

 予想販売価格が59,800円前後といわれている『Wind Notebook U100』ですが、標準搭載バッテリでの駆動時間が2時間しかないという点を除けば特に死角らしい死角も見当たらないので、他社のポストEee PC製品と比べてバランスの良さが際立っているように感じます。

個人的にはDELL製のミニノートが一番好きなデザインなのですが、とある方も言っていたように『Wind Notebook U100』なら、筺体の作り的にもスペック的にも購入後にそれほど後悔する事はなさそうです。



Atom搭載製品『Wind PC』と『Wind Board』

 展示されていたAtom搭載製品の中で最も注目度が高かったのは先ほど紹介した『Wind Notebook U100』でしたが、他にも「Atom プロセッサ」と「Intel 945GC チップセット」を組み合わせたMini-ITXマザーボードもどきの『Wind Board』と、ベアボーンPCの『Wind PC』が展示されていました。


Wind Board


 『Wind Board』は、Intelの『D945GCLF』の対抗モデルとなる「Atom プロセッサ」+「Intel 945GC チップセット」構成のマザーボードなのですが、Mini-ITX規格よりもボードサイズが若干大きいためIntelの『D945GCLF』とは違いmicro ATX規格準拠のマザーボードとなっています。

『Wind Board』は現在国内にて展示・販売されている「Atom プロセッサ」+「Intel 945GC チップセット」構成のマザーボードの中で唯一メモリスロットが2本搭載されているという特徴がありますが、同時にMini-ITXマザーボードではない点には注意する必要がありそうです。(ケースによっては入るかもしれませんが…)


Wind PC


 ベアボーンPCの『Wind PC』はブラックとオールピンクの2種類が展示されていたのですが、良く見るとDVD/CDドライブのタイプが違っていたり筺体自体も別物だったりと、異なる筺体を採用した製品が展示されていました。

この『Wind PC』はSI(System Integrator)向けの製品なのだそうで、顧客によってさまざまなバリエーションが存在する事になる…というような事を会場のMSIスタッフの方が言っていたような気がします。

 ちなみに、『Wind PC』に内蔵されているマザーボードの「Atom プロセッサ」+「Intel 945GC チップセット」というパーツ構成は『Wind Board』と同じですが、どうやらマザーボード自体は別物となっているようです。



DrMOSの低発熱性をアピールするデモ

 MSI製マザーボードの電源回路に採用されているDrMOSの優位性を示すデモとして、MSIのDrMOS搭載マザーボードと8相の電源回路を搭載した他社製マザーボード(たぶんASUS製)のVRM冷却用のヒートシンクの下側にセンサを取り付け、電源回路の温度比較を行っていました。


電源回路発熱比較

センサ取り付け位置 温度差


 展示デモではMSIのDrMOS搭載マザーボードの方が他社製品より10℃以上低い温度となっており、DrMOSの低発熱性が証明されているという結果になっていました。

ただ、個人的にはマザーボードの向きが逆向きになっているので気流的にフェアな比較なのかという点が気になったのと、ディスプレイに接続してPCの状態を把握できるように展示されていなかったので、PCパーツの構成が同一かつ同じ負荷状態であるという事を確認できない状態だったので、温度計の数値をそのまま真に受けて良い検証ではないように感じました。



AMD 790GX搭載マザーボード『K9A2GX Digital』

 会場には未発売の製品を含む多数のマザーボードとビデオカードが展示されていましが、その中で特に気になったのが7月末にも発表されると言われるAMD新チップセット「AMD 790GX」を搭載するマザーボード『K9A2GX Digital』です。


K9A2GX Digital


 『K9A2GX Digital』はチップセットに「AMD 790GX」+「SB700」を採用する予定だそうで、IGPとビデオカードをCrossFire X動作させる事でパフォーマンス向上を図るHybrid Graphicsをサポートするとしています。

MSI独自の機能としては、AMD向けマザーボード向けには珍しく電源回路にDrMOSを採用して省電力化を図っていることが挙げられます。MSIのプレゼンテーションによると「AMD製CPUはCPUコアとメモリコントローラに別系統で電源を供給する為、安定させつつ省電力化する事が難しいので省電力化チップが採用されていない。」と語っており、他社の省電力化チップに対するDrMOSの優位性をアピールしていました。

 「AMD 790GX」に関しては、NVIDIAのHybrid SLIがサポートする省電力機能Hybrid Powerに対応する技術であるXpress Powerをサポートするという話もあったようなので、個人的にはかなり期待しています。『K9A2GX Digital』はATXサイズのマザーボードですが、MSIからDrMOSを採用したmicro ATXマザーが登場する事に期待したいです。



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 『Wind Notebook U100』の発売目前の時期に行われたイベントだけあって、このイベント最大の注目は『Wind Notebook U100』といった感じでしたが、DrMOSによる省電力性向上やOC機能の充実を図るなど、従来以上にマザーボードに力を入れている事が感じられるイベントとなっていました。

MSIにとっては『Wind Notebook U100』の投入でブランドイメージを大きく向上させるチャンスが目前にあるので、これを生かしてマザーボード分野でも一気に飛躍してもらいたいものです。