過去、リテンションキットを締め切ったことで遭遇した不具合と、その対処方法の話です。


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CPUクーラーが原因でハイクロックメモリが動かない?


 ねじを締め切るタイプのリテンションキットを実際に締め切ったことで生じた不具合とは、高いメモリクロックを設定したとき、正常に動作しなくなるというものでした。なお、この不具合は、リテンションにワッシャを噛ませて取り付け圧力を若干ゆるめることで解決しています。

 この不具合、過去に2回遭遇したことがありますが、いずれもスタンダードグレードのIntel Z97マザーボード(+Intel Core i7-4790K)と、サイズのブリッジ式リテンションキットを組み合わせたときでした。

 不具合が生じるまでの流れは以下のような感じです。

 _樵箸靴PCを起動(CPUクーラーを締め切って取り付け)
 UEFI上でメモリクロックをDDR3-2133に設定
 再起動後、ブートしない。


 この時点では、メモリの不良(耐性不足)、CPUやマザーボードのメモリ耐性不足なども疑われる症状です。ただ、正直DDR3-2133が通らないIntel Core i7-4790Kは見たことがないので、メモリの不良を疑いました。

 不具合の原因を特定するまでの流れはこんな感じ。

 CMOSクリアで設定をリセットして起動
  → 正常に起動(DDR3-1600動作)

 ▲瓮皀蠅鯑虻郤太咾里△DDR3-2133メモリに変更
  → DDR3-2133で起動不可

 CPUクーラーを純正クーラーに変更
  → DDR3-2133で起動可能

 CPUクーラーをサイズ製(締め切り)に戻して起動
  → DDR3-2133で起動不可

 ゥ屮螢奪玄哀螢謄鵐轡腑鵑虜埜紊離優犬鯆めずに起動(勘)
  → DDR3-2133で起動可能


 △了点では「マジ? こんな(低耐性)CPUあんの?」と思ったのですが、過去にリテンションの絶縁が不十分なCPUクーラーを使用した際にメモリのエラーで起動しないという事象があったことを思い出し、純正クーラーを取り付けてみると起動します。

 となれば原因はサイズ製のCPUクーラーにあるということですが、リテンションの各部を点検して問題ないことを確認したにもかかわらず、やはりDDR3-2133に設定すると起動しなくなってしまいます。

 そこで、ブリッジを固定する2本のネジを締めず、クーラーを載せたままの状態で動作させたところ、DDR3-2133設定での起動に成功しました。

 これにより、DDR3-2133での動作を妨げていた原因は、ブリッジ式リテンションキットのねじを締めきったことにあると特定できました。



テンションを緩めた方法


 なぜねじを締めきるとDDR3-2133での動作が不可能になるのか。その本当の原因についてはいまでも不明ですが、少なくともリテンションキットが設計通りの圧力を掛けてしまうと不具合が生じるという状況だったので、なんらかの方法でテンションを緩める必要があります。

 一番簡単そうに思える方法は、ブリッジの固定ねじを緩めるというものですが、ねじは適切なトルクで締め切るべきものなので、中途半端な位置で止めたくはありません。

 という訳で採用したのが、台座の支柱部分にワッシャを噛ませて支柱を嵩上げし、圧力を下げるという方法でした。

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当時使ったのと同じタイプのワッシャ。0.5mm厚のステンレス製。

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ブリッジ式リテンションの支柱部分

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支柱の上部にワッシャを載せて、金属板を取り付けます。


 噛ませたワッシャの厚みは0.5mm。このワッシャを噛ませても、ブリッジの固定ネジを締めきればガタツキなくCPUクーラーを固定できます。

 結局、この方法でDDR3-2133設定での動作不具合は問題は解消したという次第です。