今回は、MSI X99S SLI PLUSでメモリの動作設定を手動で行う際の主な項目。すなわち、メモリクロック、メモリタイミング、動作電圧の3つの設定方法をチェックします。 

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メモリクロックの設定


 まずはメモリクロックの設定から。メモリクロックは、スペック上で「DDR4-2133」などと表記されているものですね。

 メモリクロックの設定項目は、以前の記事でも触れている通り OCタブ のDRAM Frequency から設定します。このX99S SLI PLUSの設定では、設定値が「DDR4-2133MHz」などと表記されているので、基本的にはメモリのスペックをそのまま選択すればいいだけです。


●DRAM Frequency (メモリクロックの設定)
場所:OC → DRAM Frequency

C1
DRAM FrequencyはOCタブ直下に用意された設定項目

C2
設定値はメモリのスペックそのままな表示なので特に悩まず設定可能。




メモリタイミングの設定


 続いてメモリタイミングの設定。スペック上では「15-15-15-35」や「15-15-15-35 (2T)」と表記されます。また、CASレイテンシとしてスペックに表記される場合もあり、この場合は「CL=15」という感じで表記されることもあります。

 で、メモリタイミングの設定ですが、この項目を手動で設定するためには、まずOCタブ内の DRAM Timing Mode をAuto以外に設定する必要があります。選択項目は「Auto」、「Link」、「Unlink」の3つが用意されていますが、通常は Link を選択すればOKです。

●DRAM Timing Mode (メモリタイミング設定方法の選択)
場所:OC → DRAM Timing Mode

T-00
DRAM Timing ModeがAutoのままだと、手動でメモリタイミングを設定できません。

T-0
設定項目は3つ。手動でメモリタイミングを設定する場合、基本的にLinkに設定します。


 DRAM Timing ModeをLinkに設定すると、直下の Advanced DRAM Configuration が有効化されるので、ここでEnterキーを押して設定項目に入ります。Advanced DRAM Configurationには多数の設定項目がありますが、基本的に設定するのは上から5つ。

 ここでは、「15-15-15-35(2T)」の設定例を参考までに掲載しておきます。なお、設定は数字の直接入力、またはプラス/マイナスキーでおこないます。

●Advanced DRAM Configuration (メモリタイミングなどの設定)
場所:OC → Advanced DRAM Configuration →

T-1
Advanced DRAM Configurationを選択してEnterキーを押すと各種設定項目が表示されます。

T-2
基本的な設定は上の5つ。ここでは「15-15-15-35(2T)」に設定しています。




動作電圧の設定


 最後は動作電圧の設定。DDR4メモリの標準電圧は1.2V。一部のオーバークロックメモリなどでは、1.25Vや1.35Vなど昇圧されているモデルもあります。

 動作電圧の設定はOCタブメインメニューの DRAM CH_A/B Voltage および DRAM CH_C/D Voltage に、数字の直接入力、またはプラス/マイナスキーでおこないます。

 メインストリームのIntel Z97マザーボードとは違い、メモリスロットグループ(A/B、C/D)毎に電圧を指定する必要がある点に注意が必要です。Auto設定のままの場合、メモリクロックに応じて電圧を自動で変更されてしまうため、メモリスペックと異なる電圧が設定されてしまい、動作が安定しないこともあります。

●DRAM Voltage (動作電圧の設定)
場所 OC → DRAM CH_A/B Voltage
場所◆OC → DRAM CH_C/D Voltage
※備考:0.600V 〜 2.000Vまで、0.010V刻みで設定可能 (UEFI ver. V1.6)

V-1動作電圧の設定が2つ用意されている点に要注意。




シンプルに配置された設定項目が好印象


 以上、X99S SLI PLUSの基本的な手動設定方法でした。DRAM Frequencyで選択可能なメモリクロックのうち、DDR4-2666以下のメモリであれば、ここに記載した設定項目だけで動作設定が可能です。

 何も設定を行わない場合、メモリモジュールのSPDに基づいてマザーボード側が自動でメモリの設定を行いますが、その自動設定がメモリのスペック通りにならない事も珍しくないので、確実にスペック通りの動作を狙うなら、手動での設定を行うと良いでしょう。

 X99S SLI PLUSのUEFIは、メモリ設定項目の配置を無駄に階層化せず、OCタブ直下に設定項目の大半を置いているのが良いですね。キーボードでの操作も特に問題なくできるので、「BIOS(UEFI)設定はキーボードでするもの」という感覚が染みついている自分でも、特に違和感なく操作できました。