今回のヒートシンクグラフィックでは、Noctuaの最新製品『NH-U12S』を紹介しました。4月8日に正式発表&発売となったばかりの製品ですが、3月末にフライング販売されていた時に購入していたので、今回の掲載になんとか間に合った次第です。


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出来のいいヒートシンクと、互換性の下がってしまったリテンション


 薄型の放熱ユニットを備えた120mmファン向け正統派サイドフローという、サイドフロー型CPUクーラーらしいヒートシンクを備えた『NH-U12S』は、周辺パーツとの干渉問題を回避しながら、サイズやスペックの割に優秀な冷却性能が魅力のCPUクーラーですね。

 ただ、記事中でも触れたとおり、Intelプラットフォーム用のリテンションキットがLGA115xとLGA2011のみのサポートに変更となり、LGA115x用のバックプレートは先日紹介した『NM-i115x』と同じものに変更されています。従来のリテンションから2ソケットのサポートが外され、裏面実装部品との干渉が起こりやすいタイプのバックプレートになってしまったことで、互換性という面では従来製品より悪くなっているのが残念なところです。
 
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 今のところ、『NH-U12S』や同時発売の『NH-U14S』の製品情報ページでは、従来のNoctua製品で公開されていたような互換性リストは公開されていません。基板裏面の実装部品と言うのは、CPUクーラーとの干渉問題を考える際、よくよく盲点になるところでもありますので、いつも通り詳細な互換性リストが公開されることに期待したいところです。