今年の2月にリリースされた新しい3DMarkを試すにあたり、先日簡単な比較テストをご紹介したRadeon HD 7850とRadeon HD 4850環境をそのまま利用してみたので、その結果をご紹介します。

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3種類のテストが用意された“あたらしい”3DMark


 定番の3Dベンチマークテストである「3DMark」シリーズの最新版は、AppleのiPadのようにナンバリングを廃止し、シンプルに『3DMark』という名称を採用しました。見た目としてはシンプルなんですけど、ベンチマークソフトとしてはどのバージョンなのか分かりづらくなってしまうので、何かしらのサフィックスはつけて欲しかったですね。

 ベンチマークテストの内容は既に各メディアでも報じられていますが、DirectX 9対応GPUで実行可能な「Ice Storm」、DirectX 10対応GPUで実行可能な「Cloud Gate」、そしてDirectX 11対応GPUが必要な「Fire Strike」という3種類のテストが用意されています。ベンチマーク自体の詳細は以下の記事などをご覧ください。



 各テストはそれぞれ、モバイル・エントリー向け、ノートブック・ホームPC向け、ハイパフォーマンスPC向けと用途が分かれており、これまでの3DMarkシリーズとは異なるテスト構成ですね。今回は、これら各テストをデフォルト設定で実行していきます。











































































ベンダー HIS HIS
製品名 H485QX512P H785F1G2M
搭載GPU ATI Radeon HD 4850 AMD Radeon HD 7850
アーキテクチャ VLIW5 Graphics Core Next
製造プロセス 55nm 28nm
Stream Processor 800基 1024基
GPUクロック 685MHz(+60MHz OC) 860MHz
VRAM 512MB GDDR3 1024MB GDDR5
VRAMクロック 2.2Gbps 4.8Gbps
メモリバス 256bit 256bit
メモリ帯域 70.4GB/s 153.6GB/s
インターフェース PCI Express 2.0 x16 PCI Express 3.0 x16





































テスト環境
CPU Intel Core i5-3570K
マザーボード ASUS P8Z77-V (UEFI ver:1805)
メモリ DDR3-1600 4GB×4 CL11
電源ユニット SilverStone SST-ST75F-P
OS Windows 7 Professional 64bit SP1
ドライバ AMD Catalyst 13.1




モバイル・エントリーPC向けのDX9互換ベンチ「Ice Storm」


 さて、まずはモバイル・エントリーPC向けとされるDirectX 9互換ベンチマーク「Ice Storm」の結果からです。

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▲Radeon HD 4850


7850-new3dm▲Radeon HD 7850


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 結果はご覧のとおりで、HD 4850に対するHD 7850のスコアは、総合スコアで1.6倍強、グラフィックススコアでは2.3倍弱となりました。比較的GPU負荷の低いベンチマークテストではありますが、それでも3世代の差はスコアに現れています。



ノートブック・ホームPC向けのDX10互換ベンチ「Cloud Gate」


 続いて、DirectX 10以上に対応したGPUで実行可能な「Cloud Gate」の結果です。

4850-new3dm-cg▲Radeon HD 4850


7850-new3dm-cg▲Radeon HD 7850


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 「Ice Storm」よりGPU負荷の大きな「Cloud Gate」ですが、HD 4850に対するHD 7850の総合スコアは約1.6倍となっており、「Ice Storm」のスコア差とほぼ同程度にとどまっています。一方、グラフィックススコアについては、その差が2.6倍弱まで拡大しており、CPUをはじめとする他の要素が総合スコアの足枷となっているようです。



DX11世代GPU用の「Fire Strike」


 最後は、DirectX 11世代のGPUでなければ実行できないベンチマーク「Fire Strike」の実行結果を紹介します。ちなみに、このテストでは画面解像度1920×1080で実行されるデフォルト設定の他、2560×1440ドットの高解像度かつ描画クオリティを高めた「Extreme」プリセットが用意されているので、両方実行してみました。

 なお、このテストはDirectX 10.1までのサポートに留まっているRadeon HD 4850では実行できないので、Radeon HD 7850のスコアのみとなっております。

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▲デフォルト設定時(1920×1080ドット) - Radeon HD 7850


7850-new3dm-fsex
▲Extreme設定時(2560×1440ドット) - Radeon HD 7850


 データ比較が成り立っていないのでコメントすることも特にないのですが、デフォルト設定でのスコアを確認すると、「Graphics Test 1」「Graphics Test 2」とも、平均FPSは20fps程度となっているところを見ると、現行のミドルハイGPUでも30fpsに届かない程度にはGPU負荷の大きなテストであるということは言えそうです。