先週、PC Watchのヒートシンクグラフィックで紹介したThermaltake『Frio Extreme』ですが、冷却性能テストで想像以上に良い結果を記録したため、軽く追試してみました。ついでに、『Frio Extreme』と同じミッドシップレイアウト採用のハイエンドCPUクーラーである、Noctua『NH-D14 SE2011』とThermalright『Silver Arrow』の2製品を同条件で検証して比較してみました。

 あまり時間が取れなかったので簡単な条件での比較となっていますが、冷却性能に定評のあるハイエンドCPUクーラー2製品との比較を通して、『Frio Extreme』の冷却性能を確認してみたいと思います。

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◆ 比較テストは4.8GHz動作のCore i7-2600Kで実施

 今回の比較テストでは、ヒートシンクグラフィックで利用しているテスト環境をそのまま利用し、CPUの動作クロックと電圧を4.8GHz@1.415Vまで引き上げて実施しました。

 ファンについては、Frio Extreme付属の140mm径ファンを各ヒートシンクに取り付け、VR制御による最低速時と最高速時の2パターンで温度を測定して比較を実施しました。さらに、参考データとして、『NH-D14 SE2011』と『Silver Arrow』は、それぞれの付属ファンの最高速設定での測定も行っています。

 負荷テストについては、Prime 95よりCPUの発熱が一定になりやすい「Tripcode Explorer 1.2.6」と「MemTest 4.0」を利用し、20分間負荷を掛け続けた際のLoad温度と、負荷テストを停止してから10分間放置した後のIdle温度を測定しました。なお、比較に用いる数値は、ヒートシンクグラフィック同様、HWMonitor 1.18.5のCPU Core Package温度です。

 なお、Noctua『NH-D14 SE2011』はLGA 1155をサポートしておりませんので、同型の『NH-D14』のリテンションを流用して取り付けています。

CPUIntel Core i7-2600K OC(4.8GHz@1.415V)
MEM2GB×4、DDR3-1600 9-9-9-28 1.65V
M/BASUS MAXIMUS IV GENE-Z(UEFI:0902)
PSUSilverStone SST-ST85F-P(850W)
CASEなし(バラック組み)
グリスOCZ Freeze Extreme
室温28.0±0.5℃




◆ 3メーカーのフラッグシップモデル、最も冷えたのは…

 さて、それではテスト結果を紹介します。今回のテスト結果を纏めたものが下記のグラフです。

比較結果


 テストの結果、同一条件において3製品中最も低いCPU温度を記録したのはThermalright『Silver Arrow』で、Thermaltake『Frio Extreme』が1〜2℃差でそれに続き、『NH-D14 SE2011』はそれから3〜4℃とやや離される形となりました。

 登場以降、空冷最強と言われることも少なくなかった『Silver Arrow』の優秀さもさることながら、それに僅差で追随する『Frio Extreme』の実力に驚かされました。見かけ倒し感の否めなかった初代Frioから代を重ね、Thermaltakeのフラッグシップモデルがこれほどの冷却性能を実現するに至るとは…お見逸れいたしました。



◆ まとめ 〜 もう少し検証しなければ… 〜

 今よりもっとCPUクーラーの検証を行っていた2010年上半期の時点では、空冷CPUクーラーとして最高峰の冷却性能を持っていた『NH-D14』でしたが、そのマイナーチェンジモデルの『NH-D14 SE2011』がこれだけハッキリと差をつけられているのを見ると、定期的に検証していないとCPUクーラーの優劣は分からなくなるものだと思い知らされました。

 今回は極めて限定的な条件での比較となってしまいましたが、もう少し機材(と時間)が集まったら、「CPUクーラー好きとして各製品の魅力を紹介する」というノリのヒートシンクグラフィックだけでなく、また冷却性能検証もやっていきたいですね。