LGA 1155の検証環境を用意するにあたって、新たなDDR3メモリを用意しました。購入したのはDDR3-2133対応のG.SKILL『F3-17000CL9D-4GBXL』です。

IMG_7204

◆ Sandy Bridge + P67環境向けハイクロックメモリのパフォーマンス

 『F3-17000CL9D-4GBXL』のスペックは、クロックがDDR3-2133でタイミングが9-11-9-28-2T。動作電圧は1.6Vとなっています。1枚4GBがスタンダードになりつつあるとはいえ、DDR3-2133対応の2GBハイクロックメモリが七千円ちょいで買えるとは…随分安くなったものですね。検証用に2セット揃えても15,000円以下というのは助かります。

IMG_7211

 X58環境はUncoreとの同期、P55環境はメモリ倍率の少なさがネックになって、ちょっとハイクロックメモリが使いづらかったりしました。しかし、Sandy Bridge + P67の組み合わせはメモリ倍率がDDR3-2133(ASUS P8P67ならDDR3-2400まで)まで用意されている上、X58のようにUncoreが同期して上がってしまうようなこともないので、ハイクロックメモリが使いやすかったりするんですよね。

というわけで、サクッとパフォーマンスを測定してみました。検証は『Core i7-2600K』+『P8P67』+『Windows 7 Ultimate SP1 64bit』な環境で、CPUクロックを5.0GHzにOCして行っています。

 まずはSiSoftware Sandra 2011 SP1x (17.48)のMemory Bandwidthの結果です。

memory bandwidth
2133-sandra 1333-sandra

DDR3-2133設定時の総合パフォーマンスは27.55GB/sを記録しました。最大帯域がだいたい34GB/sであることを考えるとかなり速度が出ていますね。参考までにデータをとったDDR3-1333設定時と比べるとだいたい10GB/sほどの差がついています。まぁ、これが体感やベンチマークスコアに直結するとは限らないですけれど。


 続いてMaxxMEM2の結果です。

MaxxMEM2
2133-maxxmem 1333-maxxmem

Sandraの結果と比べるとDDR3-2133とDDR3-1333の差がちょっとだけ詰まっているように見えますね。まぁ、それにしても速いですね。CPUが5.0GHzで動いているというのもあるのでしょうけれど、Sandy Bridgeのメモリアクセスは非常に速いです。(参考:i7-860 4.0GHz + DDR3-1600なメインPCの結果


 最後はSuper PI Mod 1.5 XSの16Mです。

Super PI 16M
2133-PI-16M 1333-PI-16M

 Super PIは計算する桁数が大きくなればなるほどメモリの使用量が増えるため、メモリパフォーマンスがタイム差に表れやすくなってくるベンチマークテストですが、DDR3-2133とDDR3-1333のタイム差は約11.6秒。SandraやMaxxMEM2の結果からすると、1割にも満たないタイム差はちょっとインパクトに欠ける感はありますが、まーこんなものでしょう。


 今回ちょっと試してみた感じでは、Sandy Bridge + P67の組み合わせはDDR3-2133クラスのハイクロックメモリのパフォーマンスをちゃんと引き出せるようですね。インパクトに欠けると言ったものの、コンマ数秒のタイムを競っていたりするSuper PIでこれくらいの差がつくことを考えると、その効果は薄くないような気がしてきます。検証機のようにパフォーマンスを重視する環境なら、1枚2GBのハイクロックメモリは手頃で良いかもしれませんね。




最安値情報(coneco.net) & Shop Link
G.SKILL『F3-17000CL9D-4GBXL』 ⇒ [PCワンズ][OCWorks]
Intel 『Core i7-2600K』 ⇒ [ツクモ][amazon]
ASUS『P8P67 REV3.0』 ⇒ [ツクモ][amazon]