ちょっと暇(?)だったので『Pentium 4 631』のヒートスプレッダを研磨してみました。使ったのはダイソーで購入した金属用紙ヤスリセット(#60〜#240セット)と、研磨剤のピカールケアーです。

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◆ ダイソーの紙ヤスリセットでもある程度の平面出しまでなら可能

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▲#60で少し研磨した状態


 『Pentium 4 631』のヒートスプレッダを研磨すると、上の写真のように周辺部が先に銅色になっていきます。平面に当てながら研磨して外側が先に削れるという事は、中心部が外側より低くなっている、つまり凹面になっているということです。CPUクーラーのベース面が完璧にフラットだったとしても、ピッタリ接地するためにはヒートスプレッダ側も研磨してあげないといけないということでもありますね。

 Thermalrightが自社のCPUクーラーについて「Intel製CPUクーラーのヒートスプレッダに合わせ、ベース面を凸面に仕上げている」と言うとおり、確かに『Pentium 4 631』のヒートスプレッダは凹面になっているようです。

まぁ、これにThermalright製CPUクーラーのベース面が一致しているかは別の話ですし、LGA 1156やLGA 1366では凹面だとしてもLGA 775とは違う形状の凹面でしょうから、いずれかに最適化したら他のプラットフォームでパフォーマンスが揮わないということはあるかもしれません。

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▲#100での研磨後



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▲#180での研磨後



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▲#240での研磨後


 やっぱり#240くらいの研磨では光沢は出ませんね。平面を出すならこの程度でも十分でしょうけど、鏡面に仕上げたいなら#1000以上まで用意しないとダメですね。


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▲ピカールでの研磨後


 見た目以外は大して変わらないと思いますが、仕上げにピカールを使って磨いてみました。ダイソーで買える#240までの紙ヤスリとピカールだけでもこの程度の鏡面仕上げなら可能ですね。

 本当に綺麗な鏡面を目指したいならもっと細目の紙ヤスリを用意した方が良いでしょうけど、ヒートスプレッダの凹面をある程度平面にするくらいならダイソーの紙ヤスリセットくらいでも十分そうですね。どの程度効果があるかは物によりけりでしょうけど、CPUとCPUクーラーの両方を研磨すれば、ある程度冷却面でのパフォーマンスアップは望めるかもしれません。

まぁ、これをやってしまうとCPUの保証は受けられなくなりますし、中古での下取りもして貰えなくなる可能性が高いのでご注意ください。


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