Intel X58プラットフォームの検証環境を作るにあたり、鈍兵衛氏から格安でDDR3メモリを譲って頂いたのですが、ヒートスプレッダの載っていないメモリだったためこのままではセンサを取り付けられないという問題が発生しました。

そこで、アキバのソフマップ(リユース総合館)入口でワゴンセールされているScytheのメモリ用ヒートスプレッダ『KMHS-C1000』を取り付けてみることにしました。

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◆ ワゴンセールで1本分=480円

 『KMHS-C1000』本来の価格は980円程度のようですが、ソフマップのワゴンセールでは480円で販売されています。本来の価格からすると半額以下ということになるので、なかなかお買い得な価格ですね。ちなみに、より大型の『KMHS-A2000』と『KMHS-C2000』も特価で販売されていましたが、CPUクーラー検証環境にも利用するメモリですので、背が低く干渉しにくそうな『KMHS-C1000』を選択しました。

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 パッケージの内容物は、ヒートスプレッダ本体と固定用のクリップ一式、片面実装タイプのメモリとヒートスプレッダの間に挟むシートの3点で、取り付けマニュアルなどは特に同梱されていません。とはいえ、マニュアルが必要なほど複雑な作りではありませんから特に問題ないですね。

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 ヒートスプレッダの内側には予め熱伝導シートが張り付けられており、そのままメモリを挟むだけで取り付けられるようになっています。メモリ取り付けの際は、メモリに貼られているスペックシールなどを剥がした方が良いと思われますが、剥がしてしまうと保証などが受けられなくなる可能性があるのでご注意下さい。(そもそもこれを取り付ける時点でその可能性がありますが…。

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▲ スプレッダ内側には熱伝導シートが貼付け済み

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▲ メモリのスペックシールは剥がした方が…

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▲ メモリチップが熱伝導シートに触れるように位置調整

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▲ ヒートスプレッダを閉じて、両面とも密着させます

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▲ 最後にクリップで固定

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▲ できあがり。



 価格は安いですが、ヒートスプレッダ無しの状態よりもそれっぽい見た目にはなりますね。メモリのOCなどをしないのであればヒートスプレッダをわざわざ取り付ける必要は無いと思いますが、見栄えと手に持った時のズッシリ感はやはりヒートスプレッダありの方が良いですね。




◆ まとめ 〜 あんまり関係ない話ですが 〜

 先日掲載した記事でIntel X58 プラットフォームの検証環境を立ち上げ、今後のCPUクーラーの検証既存のLGA 775と新規のLGA 1366を並行して行う〜的な記事を書きましたが、Socket AM3環境での検証を今後行わないという訳ではありません。Socket AM3に関しては、『Phenom II X6 1055T』あたりを使って、検証環境を再構築したいと考えています。

理想を言えばLGA 1156・LGA 1366・Socket AM3の3プラットフォームで検証を行いたいところなのですが、LGA 1156の検証機材を揃えている余裕が無いので、既にデータの蓄積もできており、かつ設置面積が大体同じなLGA 775環境での検証を継続していくというのが今の予定です。

 LGA 1366もようやく機材が揃い、検証条件も固まってきましたが、まだ一製品もレギュレーションに基づいたデータを取得出来ていない状況なので、比較検証記事として紹介できるのはまだまだ先になりそうです。Socket AM3に関しては機材すら揃っていないので、さらに時間がかかると思います。気長にお待ちいただければ幸いです。