昨年夏、最も話題を集めたCPUクーラーと言えば、空冷最高峰の性能を持つ『Megahalems』ではなく、Corsairの簡易水冷ユニット『CWCH50-1』でした。今回、Cottyさんのご厚意により『CWCH50-1』を検証する機会を得ましたので、昨年の人気No,1CPUクーラーの実力を検証していきます。Cottyさん、ご協力ありがとうございました!

『CWCH50-1』のレビュー第一弾の今回は、いつも通り外観やスペックを中心に見ていきます。

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◆ メンテナンスフリーを謳う簡易水冷ユニット

 Corsairの『CWCH50-1』は、ウォーターブロックやラジエータが最初から接続されている水冷ユニットで、一般的な水冷ユニットのように冷却液を交換する必要がありません。最初からケース内にラジエータを設置するよう設計されており、手間のかかる配管も不要なので、簡単に水冷環境を構築することが可能です。

CWCH50』として初登場した際はLGA 1156に非対応でしたが、現在流通している『CWCH50-1』ではIntelのLGA 775/1156/1366、AMDのSocket AM2/AM2+/AM3を標準でサポートしており、物理的な干渉さえ無ければ現在主流となっているプラットフォームのほとんどで利用することが可能です。

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◆ 外観写真集

 簡易水冷ユニットである『CWCH50-1』の構造は、ベース部が受け取った熱をウォーターブロックに通過する冷却液が奪い、冷却液が奪った熱をラジエータで放熱するというものです。空冷CPUクーラーとは一見違う構造ですが、冷却液とチューブをヒートパイプ、ラジエータを放熱フィンであると考えれば、やっていることは大して変わりません。

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 『CWCH50-1』のウォーターブロックは、冷却液を循環させるためのポンプが一体になっているためやや大型になっています。ポンプ用の電源はケースファンと同じ3pinの電源コネクタで供給する仕様となっており、これを接続しなければ『CWCH50-1』は本来のパフォーマンスを発揮することが出来ません。

ベース面は銅製で、表面にメッキ処理などは施されておらずヘアライン加工での仕上げとなっています。ヘアライアン加工での仕上げということは微細ながらもキズが入っているということですので、気になる人にとっては結構気になる仕上げかもしれません。なお、面自体はしっかり平面になっているようです。

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▲ ポンプを内蔵したウォーターブロック。

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▲ ベース面は傷を残したヘアライン加工での仕上げ。



 ラジエーターの放熱部は蛇腹状に折りたたまれた12枚の放熱フィンで構築されてり、一般的な空冷CPUクーラーより密度の高い放熱部となっています。黒色メッキが施されたアルミ製の放熱フィンの正確な面積は不明ですが、蛇腹状に折りたたまれているため一枚あたりの長さはかなり長そうです。ただ、幅が薄く枚数も少ないので、放熱面積自体は空冷のハイエンドCPUクーラーほど大きくないかもしれません。

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▲ 『CWCH50-1』のラジエーター部分。

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▲ 蛇腹状に折りたたまれたアルミフィン。



 オリジナルファンは4pinタイプのコネクタを備えたPWM制御対応の120mm角ファンで、最大回転数が1700rpm(±10%)であること以外、スペックは非公開となっています。

標準で同梱されているファンは1基のみで、取り付けに使用するネジも1基分しか同梱されていませんが、ラジエーターには両側にネジ穴が用意されているので、ネジさえあればラジエーターをサンドイッチにする形でファンを取り付けることが可能です。

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▲ 最大回転数1700rpmのオリジナルファン。

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▲ ネジさえあれば2基のファンを取り付け可能。



 ラジエーターとウォーターブロックを接続しているチューブには、冷却液の蒸発を防ぐ低透過率カスタムプラスチック製のチューブを採用しているとのことで、これにより『CWCH50-1』は冷却液の補充が不要なメンテナンスフリー水冷ユニットとなっています。

チューブの長さは約280mmなので、ケース背面の排気ファン取り付け位置にラジエータを配置する分には十分な長さと言えるのですが、チューブ自体がかなり硬めなので取り付け時にやや苦労するかもしれません。

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▲ 低透過率カスタムプラスチック製ウォーターチューブ。反発力は強め。





◆ まとめ 〜 放熱部が少なく見えるが、果たしてその実力は… 〜

 空冷と水冷では構造が違うため、空冷CPUクーラー同士のように見た目だけである程度性能を予想するというのは難しいですね。個人的にはややラジエーターの放熱面積が少ないように感じましたが、冷却液という空冷CPUクーラーにはない要素も絡んでくるので、単純な比較はできそうにありません。

と言うことで、次回はLGA 775環境で空冷最高峰の製品と冷却性能を比較する予定です。1万円を切る価格とメンテナンスフリーという手軽さ、そして空冷を凌ぐ水冷ユニットとして大きな人気を獲得した『CWCH50-1』。果たしてその実力は空冷CPUクーラーの最高峰を上回るものなのでしょうか?




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