2009年09月24日

 まさか下記の条件をアッサリ飲む企業があるなんて…というのが正直な所ですが、Xilisoft Corporation殿から製品を使って、その感想記事を作成して欲しいとのご依頼がありました。…という訳で、依頼された2本のアプリケーションのうち1本目『究極動画変換』についてのレビュー記事です。

Xilisoft

 この記事は、「Xilisoft Corporation」からの依頼で作成しています。なお、記事執筆にあたり、以下の2点について同社から了承を得ています。

1. 事実誤認がある場合を除いて記事内容に干渉しない事
2. 1について了承している事を記事内に掲載する事




◆ 対応形式の多さと豊富な"プロフィール"が売りの動画変換ソフト

 今回Xilisoftから記事執筆を依頼されたソフトの一つである『究極動画変換』は、ipodやPSP用に特化したものを含む数多くのプロフィール(日本的にはプロファイル)が最初から用意されており、簡単かつ高速に動画・オーディオファイルの変換が行える他、トリミングや結合などの編集機能を有している事を謳う動画変換ソフトです。

 対応しているファイル形式が非常に多いのも『究極動画変換』の特徴と言えます。余りに多いので、対応しているファイル形式については、Xilisoftの製品情報ページをご覧ください。(⇒『究極動画変換』製品情報ページ) …べ、別にメンドクサイから書かないんじゃないんだから!


Lossless Audioをサポート
▲ Lossless Audioへの変換をサポートしている点は、個人的に嬉しい所


◆ 複数のファイルを同時にエンコード&同時処理数を制御可能

 個人的に『究極動画変換』で特に面白いと思った機能は2つあったのですが、その一つが複数のファイルを同時処理する事が可能で、その同時処理数を制御出来る点です。


同時処理機能
▲ 「同時実行可能な最大プロセス数」=同時処理するファイル数


 『究極動画変換』では単純にエンコード処理をマルチスレッドに対応させただけでなく、よりマルチコアCPUのパフォーマンスを引き出す方法として、2個以上のファイルを同時にエンコードするという処理を採用しています。同時処理無効時と同時処理数を4個に設定してエンコードを行っている際のスクリーンショットを撮ってみましたので、下掲の画像をご覧ください。


同時処理無効(H264)
▲ 同時処理無効時した場合。CPU使用率:90%前後


4ファイル同時処理(H264)
▲ 4つのファイルを同時処理した場合。CPU使用率:ほぼ100%


 『究極動画変換』のメインウインドウ左下方に設けられているCPU使用率モニタを見ると、同時処理無効時でもCPU使用率は90%程度となっていますが、同時処理数を4個に設定した場合は完全に100%となっているのがお分かり頂けるかと思います。もっとも、この場合は1つのファイルをエンコードするだけでもCPU使用率が90%前後になるほどマルチコアに最適化された処理なので、実際に処理時間が大幅に高速化されるという訳ではありません。

 ファイルの同時処理機能が真価を発揮するのは、マルチスレッドに最適化されていない形式へのエンコードを行う時で、例として、WMA Lossless形式のオーディオファイルをFLAC形式へエンコードした場合の処理画面のスクリーンショットをご覧ください。


同時処理無効(FLAC)
▲ 同時処理無効時した場合。CPU使用率:15%前後


8ファイル同時処理(FLAC)
▲ 8つのファイルを同時処理した場合。CPU使用率:50%前後


 同時処理無効時のCPU使用率は15%程度となっていますが、同時処理数を8に設定した場合のCPU使用率は50%前後まで上昇しています。大きく上昇したCPU使用率からも分かる通り、この場合は大幅に処理速度が向上しており、『Core 2 Quad Q6600@3.2GHz』でサントラ1枚をエンコードした場合に掛かった時間は、同時処理無効時が215秒だったのに対し、8ファイル同時処理時には56秒にまで短縮されていました。

同時処理 vs 1つずつ


 複数のファイルを同時にエンコードする事で処理速度の向上を図る事の出来る『究極動画変換』は、ポータブルメディアプレイヤーなどに転送するコンテンツを一括で変換したい場合には、非常に有利なアプリケーションと言えるかと思います。



◆ 利用するCPUコア数を制御可能

 『究極動画変換』の機能の中で、同時処理数制御機能と併せて面白い機能と思ったのが、CPUコア数制御機能です。これは、同時処理数制御機能の説明の中で紹介したメインウインドウ左下方にあるCPU使用率モニタにカーソルを合わせる事で利用出来る機能で、簡単に言えばエンコード処理に利用しないCPUコアを選択する事が出来ます。


コア無効
▲ 有効にしたCPUコアにカーソルを合わせ、[×]を押すとそのCPUコアを無効に出来る


コア有効
▲ 無効にしたCPUコアにカーソルを合わせ、[レ]を押すとそのCPUコアを有効に出来る


2コア無効時
▲ 2コア無効時。エンコードに使われない為、CPU使用率は50%程度に低下。


 上掲のスクリーンショットにあるように、CPU使用率グラフ上にカーソルを合わせると表示される[×]マークを押すと、エンコード時にそのCPUコアを利用しなくなり、レ点マークを押すと無効にしていたCPUコアを利用して処理を行う事が出来ます。利用するCPUコア数を減らせば当然処理速度は低下する訳で、何故わざわざ処理速度を低下させるこの機能が面白いかと言うと、バックグラウンドで動作している『究極動画変換』がCPUを寡占してしまい、他のアプリケーションの速度が低下するという状態を避ける事が出来るからです。

 例えば、H.264形式への変換を同時処理を有効にしてエンコードしていると、クアッドコアCPUですらCPU使用率が100%となってしまい、ウェブブラウザの操作ですらレスポンスが低下してしまいます。こういった所謂「重い」状態にならないようにするために、このCPUコア数制御は非常に有効な手段と言えます。

 一応他の動画変換ソフトでも、タスクマネージャー等を利用すれば同様の事を行う事は出来ますが、処理中であっても直観的にCPUコア数を制御出来るのが『究極動画変換』の魅力です。もちろん、動画エンコード中は他の処理を一切しないという方向けに、エンコード終了したら自動的にPCをシャットダウンする機能も持っているので、エンコードを開始した後は寝て待つという事も出来ます。


エンコード完了後の処理
▲ エンコード完了後の処理を設定可能。





◆ マニュアルは英文で、日本語表示はちょっと怪しめ

 ファイルの同時処理に関する機能やCPUコア数の制御はなかなか面白いと思うのですが、このソフト最大の欠点は日本語のマニュアルが無い点です。個人的にはマニュアルは大して読まないので大した問題ではないのですが、ダウンロード販売されているソフト故に紙のマニュアルは当然なく、付属しているヘルプも英語となっています。Xilisoftが海外のソフトメーカーなので仕方のない点ではありますが、気になる方には非常に気になる点かと思います。

※ Xilisoftのサイトに『究極動画変換』の操作ガイドは用意されています。

 また、『究極動画変換』は標準で日本語をサポートしているものの、アプリケーション上の表記には怪しい日本語がチラホラしています。日本で一般的にプロファイルと呼ぶ設定データがプロフィールと表記されているのは綴りが一緒なので仕方ないとして、「Checked=チェックされた」「Customize Core Number=ご利用するコア数をカスタマイズする」などなど、間違ってはいない気がするけど不思議な言い回しの日本語表記があったりします。この点は公式サイトも同じですね。(⇒Xilisoft)

 こういった点から察するに、少なくとも現時点で日本語での充実したサポートを受けられる望みが薄いでしょう。日本語に正式対応しているとは言っても、日本国内に拠点を持たない海外メーカーの製品である事は十分に考慮した方が良いかと思います。



◆ まとめ 〜 使いやすいインターフェースは好印象 〜

 エンコードするファイルをドラッグ&ドロップで追加出来たり、多数のファイルを纏めて変換する際に真価を発揮するなど、単純にエンコードする為に利用するだけであれば、なかなか楽で使いやすいソフトだと思います。その一方、アプリケーション上の表記でも分かるように、日本語のサポートに関してはイマイチな所があるので、マニュアルがないと困る方にはお勧めできません。

 現状『究極動画変換』の定価は5,980円となっていますが、今は4,980円でダウンロード販売されています。個人的には、CPUクーラー1個分と考えればそう高くない気がしなくもないですが、エンコードソフトにはフリーソフトという選択肢もあるので、それを考慮するとやっぱり高いですよね。もし、『究極動画変換』に興味を持たれたのであれば、一度Xilisoftのサイトで配布されている体験版をダウンロードして使ってみた方が良いかと思われます。


◆ オマケ

 今回この記事を書くにあたって、Xilisoftから以下の「15%割引クーポンコード」を頂いたのですが、使用出来るのはelement 5経由で購入した場合のみで、既に割引されている製品については適用出来ないそうです。一応『究極動画変換』以外のXilisoft製品に利用出来るみたいですが、今値引きされている『究極動画変換』に使えるのかな?ちょっと担当さんに確認しておきます。
追記:クーポンコードが使えないのは特価パックや組み合わせ製品だけで、『究極動画変換』には使えるとの事です。

---------- キ リ ト リ ----------
Xili2009-soft09-campaig11
---------- キ リ ト リ ----------
※使い方は、element 5の個人情報入力画面の下方にあるクーポンコード入力欄に、上掲のコードをコピーして貼り付ければOKです。入力に誤りがなければ、合計金額から15%値引きされます。

・究極動画変換 製品ページ (ダウンロードを押すと体験版がダウンロードできます。)



記事カテゴリ│検証&レビュー
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コメント一覧

1. Posted by 貧乏おたく   2009年09月26日 02:11
う〜ん。試み自体は新しい?ので今後の展開が要注目です。なので自分のことは棚に上げて少々キビシメに。記事内容は、失礼ですがちょっと不慣れな感じがします。

1.当ブログの他記事同様、ライバル商品との比較が欲しい。でないと良くこの商品が見えてこない。

2.エンコソフトは画質大前提なのでそこがどの程度か分かってからの他機能な気がする。

1は私ならパスしたい作業ですね(笑)。基本的な設定とか良く分からないので。
また、敢えて2のレビューが無いとすれば、「それが答え」な質のソフトとも取れます。


私が勝手に思っている当ブログの売りとして、良い所は良い。悪い所は悪い。とバッサリ行って欲しかったかも。何となくメーカー側への遠慮?が見れる気がします。

もっと言うとメーカーに「何で瀬文茶さんの所??」と聞きたいのですが・・・。

全体的に先日のフィギュアレビューと真逆の、上から目線で失礼致しました。
2. Posted by 瀬文茶   2009年09月26日 04:43
>>貧乏おたく さん
この記事にしても、動画再生支援機能の検証記事にしてもそうですが、
ご指摘の通りアプリケーションのレビュー、こと動画関連は苦手なんですよね。(ぉ

なんで私にこの手の依頼があったのかは、私も良く分からないですし、一応
「ハードウェア系じゃないと期待しているような記事は書けないよ」
と言った上で例の条件を突き付けたんですが、
「OK、OK、使ってみた感想を書いて下さいな」
との事でした。

そういう経緯で受けた依頼だったので、レビューというよりは感想に近い
内容の記事になりました。動画変換ソフトや画質・音質に詳しい訳でない人間が
さも知ったように書いた軽薄なレビューを読むよりも、実際に体験版を試して
もらった方が早いかなーという感じです。

PCパーツのように購入しないと試しようのないものには通用しない言葉ですが、
タダで試用出来る物に関しては、基本的に「百聞は一見に如かず」だと思います。
画質や(特に)音質なんかは、万人にあった基準がある訳ではないので、
他人のレビューよりも自分が良いと思うか否かが重要じゃないでしょうか。


…という訳で、スーパー言い訳タイムでした。
3. Posted by 瀬文茶   2009年09月26日 05:52
以下、ちょっと黒いかも知れない本音タイム

まぁ、苦手だろうと得意だろうと、時間を掛ければ、全ての形式で動画を作成し、
同じ条件で他のソフトで作成した動画と併せて掲載する事で、画質・音質について
自分以外の視点でも評価して貰えるようにしたり、それらの変換に掛かった
時間を比較する事で、ソフトの評価を行う事は出来るとは思います。

変換する形式によって得手不得手もあるでしょうし、ユーザーが実際に利用
したい形式が同じではない以上、たかだか数形式の比較をしただけで画質がダメ、
音質が良いと評価しては不公平ですから、本当にソフトを評価するのであれば、
その位はやらないといけない気がします。

私がメーカーの中の人で、それを仕事として良いのであればやりますが、
今の私の立場では、そこまではやってられないというのが正直なところです。

それを手抜きと言えば、確かにそうなんですけど、膨大な時間を掛けて比較・
検証し、数多の評価を纏めてソフトウェアを評定するのは、ただの個人ブロガー
には難しいです。

良いものは良い、悪いものは悪いと書くのは、このブログの記事を作る上で
最も意識している点です。しかし、自分すら納得させられないデータで
良い悪いを語る訳にはいかないので…。

まぁ、自分でもこの記事の内容がこれ良いとは思ってないんですけど…ね。
4. Posted by 貧乏おたく   2009年09月27日 00:51
言い訳タイム

メーカーとの経緯など丁寧にありがとうございました。
もしかしたらメーカー関係者に当ブログのファンの方がいるのでしょうか?(笑)。
酷評記事もある瀬文茶さんの所にあの条件で依頼する中々肝の据わった好印象なメーカーですから。
瀬文茶さんに是非書いて貰いたかったのかも知れませんね。


本音タイム

そこまで詳細にレビューがあったら読み手としては理想でしょうね。
ただソフト価格もバカにならないし、現実には個人は愚か業務で行っている雑誌系のレビューでもそんな充実したものは見たことがありません(笑)。付録CDにエンコ動画と元ソース入ってたらすごいなぁ(笑)。
ただ私が書き手の苦労を考えずに言い過ぎてしまったようです。すいませんでした。


私も本音タイム

例えばレビュー前に、2chなどで「今からレビューするよ〜」とエンコ希望動画(例 HDの実写で誰でもDLして自分の環境で同じ元ソースが手に入るもの、自分の好みでも勿論良し)と
希望形式を1個聞いて、短いファイル2〜3個(ビットレートやフィルタなど)作って静止画載せるだけで充分有用な気がします。
後は自分で同ソースをエンコすれば手間半分で比較できますから。

「静止画じゃ分からんっ!動画にして〜!」と私はいつも思うのですが、どうやら慣れた方だと静止画で充分性能がわかる?っぽいです。

多分当レビューも今までと畑違い?な分、かなり頑張られたのだと思います。
何となくそんな感じが伝わってきました。
もしまた依頼?が来たら肩肘貼らずにそんな感じで適当に事前アンケートしちゃうと
最小手間でニーズ直な画質比較が作れるかもしれない。と本音タイムを読んでいてふと思いました。

※注 最近見に行ってない該当スレのリンクすら貼れない素人の私が言ってるだけなんで余り真に受けないで下さい。
5. Posted by ねむねむ☆   2009年09月30日 15:06
>個人的には、CPUクーラー1個分と考えれば

という表現が実に瀬文茶さんらしいと思い、くすっときました。

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