ようやく『VIA Nano L2200』を搭載するMini-ITXマザーボード『VB8001』のベンチマークスコアを取り終えましたが、比較対象となるIntel製Mini-ITXマザーボードの検証が終わっていないので、比較記事の掲載にはもう少し時間がかかりそうです。

それまでの場つなぎと言ってはなんですが、PCI Express x16スロットを備える『VB8001』にビデオカードを搭載したらどの程度のパフォーマンスを発揮するのか軽く検証してみました。暇つぶしにご覧頂ければ幸いです。


Nano x Radeon



◆ 検証環境


 検証に用いたビデオカードは、2008年11月現在最速のビデオカードである『Radeon HD 4870 X2』の他、『Radeon HD 4870』『Radeon HD 3850』の計3製品を用意しました。


検証環境

GPUスペック


 省スペース性が売りであるMini-ITXマザーボードに、長大なハイエンドビデオカードを取り付けるという今回の組み合わせは、一般的な用途から考えればあり得ない組み合わせであると言えますね。もうすこし現実的なローエンドビデオカードとの組み合わせは、後日機会があれば行いたいと思います。



◆ Nano × Radeonの3DMark06のスコアは…


 今回はFuturemarkの定番ベンチマークソフト「3DMark06」の標準設定のスコアをグラフ化してみました。利用したビデオカードはいずれもパフォーマンスの高い製品なのですが…。


3DMark06-1

4870x2nano4870nano3850nano


 結果は見事なまでの横並びとなりました。『Core 2 Extreme QX9650』を4GHzにOCした環境で利用すれば楽々20,000を超えるスコアを叩き出す『Radeon HD 4870 X2』ですら、3,753と最新のローエンドビデオカード並みのスコアとなっています。

最初から分かり切っていた話ですが、『Core 2 Extreme QX9650』クラスのCPUでも定格動作では持て余してしまうハイエンドビデオカードの性能を『VIA Nano L2200』で引き出す事は不可能なようです。

 見方を少し変えれば、ミドルレンジ製品以上のパフォーマンスを持つビデオカードを搭載したところで、ワットパフォーマンスが著しく低下していくだけですから、ビデオカードを搭載するなら、ローエンドクラスの製品を動画再生支援機能目的で搭載するというのが現実的な組み合わせと言えますね。




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VIA Nano Processor搭載Mini-ITXマザー 『VB8001』