いまさらではありますが、AMD-ATIの人気GPU『Radeon HD 4870』搭載ビデオカードのリファレンスモデルに採用されているVGAクーラーの冷却能力を検証してみました。


Radeon HD 4870 リファレンスVGAクーラー


検証条件

 今回、『Radeon HD 4870』に標準搭載されているリファレンスVGAクーラーの冷却能力を検証する方法として、3DMark06実行中のGPU温度を『AMD GPU Clock Tool v0.9.8』で測定する事にしました。

 さらに、通常は静音性を重視してファン回転数を絞っている『Radeon HD 4870』搭載クーラーの真の実力を検証する為、ファン回転数をCatalyst Control Centerのプロファイルを弄って調整し、回転数毎の測定結果を比較しています。

なお、Catalyst Control Centerのプロファイルを弄ることで、『Radeon HD 4870』のファンの回転数を制御する方法は既に4Gamer.netで詳しく紹介されているので敢えてここでは紹介しません。



測定結果

 では早速検証結果を紹介していきたいと思います。以下に掲載したグラフは3DMark06実行中の温度推移をグラフ化したものと、最高温度・最低温度・平均温度をファンの回転数毎にグラフ化したものです。


3DMark06実行中の温度推移

3DMark06実行中


 検証結果を見てみると、ファン回転数の違いが明確に温度差として表れているのは回転数20〜50%の間で、それ以上回転数を上げても大した温度差はついていません。

室温が今回測定した際の26℃よりもさらに低い場合などはもう少し差がつく可能性はありますが、ファンの回転数を50%以上に設定すると大した温度変化がない割に動作音は増大してしまう為、ほとんど意味がないと言えますね。



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 動作音については個人の感覚により異なるかとは思いますが、回転数を30%以上にするとファンの動作音が耳につくようになり、50%を超える回転数では明らかに耳障りで常用しようとは思えないレベルの騒音となります。

個人的には、GPUコアの動作温度が80℃前後を維持するように回転数をコントロールしているAuto設定(=デフォルト)がお勧めですが、回転数を制御するなら20〜30%台で調整してみるとよいかと思います。それ以上は動作音がかなり大きくなってきますからね…。






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