Intel純正Mini-ITXマザーボード第3弾『D945GCLF』の検証記事その3です。"その3"ではWindows Vista環境でのベンチマーク結果を中心に紹介します。
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・『D945GCLF』の検証記事
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その1』
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その2』
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その3』
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・『D945GCLF』の検証記事
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その1』
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その2』
…『Intel純正Mini-ITXマザー第3弾『D945GCLF』 検証その3』
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◆ 検証環境&比較環境
Windows Vista環境の検証に利用したパーツ構成はWindows XP環境の検証に用いたものと同じものとなっています。OSにはWindows Vista Ultimate SP1 64bit版を用意しました。


なお前回の記事で書き忘れたのですが、SATAポートを持たない『D201GLYL』にSATA版の2.5インチHDDを接続するために、玄人志向のSATA-IDE変換基板を利用しています。
◆ Windows エクスペリエンス インデックス
Windows Vistaに標準で備えられているハードウェア評価機能「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアを比較してみました。
今回用意したシステムの中で唯一内蔵グラフィックス機能がDirectX 9非対応の『D201GLYL』は、Aeroに対応できないためグラフィックス関連の項目が著しく低いスコアとなっていますが、それ以外の項目はどの環境も大差のない結果となっています。
グラフに合わせて掲載しているスクリーンショットは『D945GCLF』環境のものですが、しっかりAeroが有効になっている事がお分かり頂けるかと思います。ただ、Aeroの動作自体はとても軽快と言えるものではなく、フリップ3Dの開始/復帰時やウインドウをドラッグして移動させる際などに引っ掛かりを感じます。
『D945GCLF』にDirectX 9対応IGP内蔵チップセットである「Intel 945GC」が採用された理由は、おそらくWindows Vistaを意識したものと思われますが、メモリがシングルチャンネルなうえ最高でもDDR2-533MHzにしか対応できない『D945GCLF』では、Windows VistaのAeroを軽快に動かすには能力不足のようです。
◆ CrystalDiskMark 2.1
3.0Gbps対応のSerial ATAポートを2ポート備えている『D945GCLF』ですが、そのHDDアクセス速度はどの程度なのかCrystalDiskMark 2.1で各環境のHDDアクセス速度を比較してみました。

結果的には、『D945GCLF』のサウスブリッジである「ICH7」よりも新しいチップセットである「ICH9R」を備える『Pentium 4』環境はおろか、変換基板を経由してATA 133ポートへ接続している『D201GLYL』よりも遅い結果となっています。
◆ その他のベンチマーク結果
以下はWindows XP環境検証の際にも行ったベンチマークテストとかぶっている検証結果です。けしてメンドクサイから一括して掲載するという訳ではない…のかもしれませんが、とりあえずまとめて掲載しておきます。
ひとつ気になるのは『Pentium 4』のCPU系ベンチマークスコアがやたらと低い事です。Windows XP環境に比べてあからさまにパフォーマンスダウンしてしまっているので、ドライバなどに何らかの問題があるのかもしれませんが、OSを再インストールしてもドライバを更新しても変化がなかったので原因は不明です。





◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ここまでの検証結果を見てみると、『D945GCLF』はWindows Vistaを快適に動作させるにはパフォーマンス不足であるものの、心配していたほど『Atom 230』のパフォーマンスは悪くないようなので、Windows XPならば特に問題なく利用できそうです。
もっとも、高解像度の動画再生やゲームなどCPUパフォーマンスが必要になる処理や3D系アプリケーションには向いていないので、メールの管理やウェブサイトの閲覧などをメインに行うサブマシン的な利用や、オフィス系アプリケーションを中心に利用する会社用PCなど、利用できる用途は限られてくるでしょう。
Intel純正Mini-ITXマザーボード第3弾であると同時に初のAtom搭載Mini-ITXマザーボードとして登場した『D945GCLF』ですが、秋葉原ではすでにGIGABYTEやMSIのAtom搭載マザーボードの展示が行われており、日本でも第2第3のAtom搭載マザーボードが発売されるのはほぼ確実なようです。
また、CPUの「Atom プロセッサ」に関しては今年の第3四半期にもデュアルコア製品が登場するといわれており、おそらくそう遠くないうちに「デュアルコアAtom」を搭載した製品も登場する事が予想されます。時間が許すのであればマザーボードベンダーのオリジナル製品や第2世代の製品を待ってみるもの良いかも知れませんね。
最安値情報 …coneco.netより
・Intel 『D945GCLF』
・Intel 『D201GLY2A』
・Intel 『D201GLY2』
・Intel 『D201GLYL』
Windows Vista環境の検証に利用したパーツ構成はWindows XP環境の検証に用いたものと同じものとなっています。OSにはWindows Vista Ultimate SP1 64bit版を用意しました。


なお前回の記事で書き忘れたのですが、SATAポートを持たない『D201GLYL』にSATA版の2.5インチHDDを接続するために、玄人志向のSATA-IDE変換基板を利用しています。
◆ Windows エクスペリエンス インデックス
Windows Vistaに標準で備えられているハードウェア評価機能「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアを比較してみました。
今回用意したシステムの中で唯一内蔵グラフィックス機能がDirectX 9非対応の『D201GLYL』は、Aeroに対応できないためグラフィックス関連の項目が著しく低いスコアとなっていますが、それ以外の項目はどの環境も大差のない結果となっています。
グラフに合わせて掲載しているスクリーンショットは『D945GCLF』環境のものですが、しっかりAeroが有効になっている事がお分かり頂けるかと思います。ただ、Aeroの動作自体はとても軽快と言えるものではなく、フリップ3Dの開始/復帰時やウインドウをドラッグして移動させる際などに引っ掛かりを感じます。
『D945GCLF』にDirectX 9対応IGP内蔵チップセットである「Intel 945GC」が採用された理由は、おそらくWindows Vistaを意識したものと思われますが、メモリがシングルチャンネルなうえ最高でもDDR2-533MHzにしか対応できない『D945GCLF』では、Windows VistaのAeroを軽快に動かすには能力不足のようです。
◆ CrystalDiskMark 2.1
3.0Gbps対応のSerial ATAポートを2ポート備えている『D945GCLF』ですが、そのHDDアクセス速度はどの程度なのかCrystalDiskMark 2.1で各環境のHDDアクセス速度を比較してみました。

結果的には、『D945GCLF』のサウスブリッジである「ICH7」よりも新しいチップセットである「ICH9R」を備える『Pentium 4』環境はおろか、変換基板を経由してATA 133ポートへ接続している『D201GLYL』よりも遅い結果となっています。
◆ その他のベンチマーク結果
以下はWindows XP環境検証の際にも行ったベンチマークテストとかぶっている検証結果です。けしてメンドクサイから一括して掲載するという訳ではない…のかもしれませんが、とりあえずまとめて掲載しておきます。
ひとつ気になるのは『Pentium 4』のCPU系ベンチマークスコアがやたらと低い事です。Windows XP環境に比べてあからさまにパフォーマンスダウンしてしまっているので、ドライバなどに何らかの問題があるのかもしれませんが、OSを再インストールしてもドライバを更新しても変化がなかったので原因は不明です。





◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ここまでの検証結果を見てみると、『D945GCLF』はWindows Vistaを快適に動作させるにはパフォーマンス不足であるものの、心配していたほど『Atom 230』のパフォーマンスは悪くないようなので、Windows XPならば特に問題なく利用できそうです。
もっとも、高解像度の動画再生やゲームなどCPUパフォーマンスが必要になる処理や3D系アプリケーションには向いていないので、メールの管理やウェブサイトの閲覧などをメインに行うサブマシン的な利用や、オフィス系アプリケーションを中心に利用する会社用PCなど、利用できる用途は限られてくるでしょう。
Intel純正Mini-ITXマザーボード第3弾であると同時に初のAtom搭載Mini-ITXマザーボードとして登場した『D945GCLF』ですが、秋葉原ではすでにGIGABYTEやMSIのAtom搭載マザーボードの展示が行われており、日本でも第2第3のAtom搭載マザーボードが発売されるのはほぼ確実なようです。
また、CPUの「Atom プロセッサ」に関しては今年の第3四半期にもデュアルコア製品が登場するといわれており、おそらくそう遠くないうちに「デュアルコアAtom」を搭載した製品も登場する事が予想されます。時間が許すのであればマザーボードベンダーのオリジナル製品や第2世代の製品を待ってみるもの良いかも知れませんね。
最安値情報 …coneco.netより
・Intel 『D945GCLF』
・Intel 『D201GLY2A』
・Intel 『D201GLY2』
・Intel 『D201GLYL』
コメント
コメント一覧 (5)
Atomの消費電力が今一差がつかなかったのが残念です。
こちらは個人でやられているサイトですか?
内容が詳細でレイアウトも読みやすく工夫され
市販の本や出版社のサイトよりかっちょいいですね!
一番気になったのが表やグラフがバッチリなことなんですが、これはどんなソフトで作られているんですか?
PCと関係ない書き込みですみません。
はじめまして、瀬文茶です。
>Atomの消費電力が今一差がつかなかったのが残念です。
D201GLYLとの消費電力差は大してついていませんが、逆にAtomの採用によりDirectX 9対応IGP内蔵チップセットを搭載しても消費電力をD201GLYL以下に抑えられていると考えればそう悪くないかもしれませんよ。ただ、そのIGPがちょっと貧弱すぎる気がしないでもありませんが…。
BlogなMaterialisticaは私が個人で運営しているブログです。昔は記事の内容やレイアウトに関して読みやすいように書くことを心がけていたのですが、最近は仕事が忙しいためなかなか納得のいく記事が書けないのが気になっていましたので、そう言っていただけると安心します。
この記事で使っているグラフと表に関しては、どちらもOffice 2007のエクセルで作成したものをコピーして画像編集ソフトに貼り付けて画像ファイル化したものです。別にOffice 2007以前のエクセルでもこのレベルの表とグラフなら作れるのですが、Office 2007は見た目の編集に関してだけは使いやすいので利用しています。
IGPがらみでの消費電力向上も実現すれば差rに魅力的な商品になりますね!。
そうですかエクセルで作成されてたんですね。
私も是非やってみたいと思います。
今回の記事作成にどのくらい時間をかけられたのか存じませんが、私もブログをやっているのでおおよそ察しは付きます。お疲れ様でした
無償では勿体無い素晴らしい出来ですね。
随所に読みやすくなるよう工夫されていて記事内容のみならず大変参考になりました
また拝見させて頂きます。
パソコンつくーる BETAというブログを始めました。
相互リンクよろしくお願いします。
了解しました。今後ともよろしくお願いします。