以前、会社の先輩から依頼されて「H@TWUNEBENCH (はとぅねベンチ)」というベンチマークソフトを検証した事がありました。

私が検証した当時は、画面右下にfps表示(単位は"みく")が表示されるだけのシンプルなものでしたが、2008年5月28日現在でリリースされている最新パッチ[ver 1.04]を適用版では、3Dベンチマークソフトとしての完成度が高まってきているので、新機能の紹介も含めて再検証してみました。


はとぅねベンチ


最新バージョンでの追加項目

 以前検証を行ったバージョン[ver 1.02]と最新バージョン[ver 1.04]の間に行われた主な変更点としては、「スコア表示の追加」「3Dモデルの追加」「ベンチマーク設定プリセットの追加」の3項目が挙げられます。


新機能

IMG_7979 はとぅね suigintou


 PCパーツを評価するベンチマークテストとして「はとぅねベンチ」を見た場合、今回紹介した変更点のうち「スコア表示の追加」と「ベンチマーク設定プリセットの追加」は非常にありがたい変更です。正直なところ、以前検証した時はスコア算出に外部ツールを使う必要があったためベンチマークソフトとしてはイマイチだと思っていましたが、明確なスコアと標準設定が用意された事で十分に実用的なベンチマークソフトになったと思います。



検証環境

 「はとぅねベンチ Ver 1.04」の検証には、普段検証に利用しているQX9650ベースの検証専用PCに加え、先月作成したPhenom X3 + 780GなHTPCとQ6600ベースのメインPCを利用しました。



CPU・Core 2 Extreme QX9650 OC (4.4GHz)【価格比較】
M/B・DFI LP LT P35-T2R【価格比較】
MEM・Patriot DDR2-800 CL5 2GB ×2枚【価格比較】
HDD・Deskstar 7K160 (160GB)【価格比較】
VGA・GeForce 9800 GTX【価格比較】
PSU・Zippy-660W HU2 (HU2-5660V)【価格比較】
OS・Windows Vista Ultimate SP1【価格比較】


メインPC HTPC



プリセットテストの検証 1 〜gomae系〜

 最初に紹介したように「はとぅねベンチ Ver 1.04」には5つのプリセットモードが用意されており、これらを大まかに分けると「gomae系」「umauma系」に分けられます。この2系統のプリセットにはそれぞれとある楽曲に合わせたモーションが割り当てられているのですが、そのあたりの解説は省略させていただきます。

 さて、まずは『gomae系』に分類される「gomae1」と「gomae2」の2つのプリセットを実際に実行した際のスコアをグラフ化してみました。


gomae

gomae2


 「gomae1」と「gomae2」の違いはテスト実行中の自動カメラアングルとラストシーンのモーションで、若干「gomae2」の方がテスト時間が長くなっています。この為、同じ設定でテストを実行した場合は基本的に「gomae2」のほうが「gomae1」より若干高いスコアになります。

テスト全体の傾向としては、QX9650の4.4GHz時と3.0GHz時のスコアを見ていただけれお分かり頂けるようにCPU性能の差がスコアに与える影響は少なめとなっている事が挙げられます。1.4GHzものクロック差があるにも関わらず、最低負荷設定時以外スコア差がほぼ無いことを考えるとCPUがボトルネックになりづらいとも言えるので、GPU性能を評価したい場合には重宝するかもしれませんね。



プリセットテストの検証 2 〜umauma系〜

 続いて『umauma系』のプリセット「umauma」「umauma64」「suigintou_umauma」のテスト結果を紹介します。

…と、その前に簡単に各プリセットの違いを紹介すると『umauma系』の設定は基本的に「umauma」をベースにしたものとなっており、「umauma64」は「umauma」モーションに加え、バックダンサーとして64人の「Miku」を追加したもの、「suigintou_umauma」は「umauma」のモーションを追加された3Dモデル「suigintou」に合わせて調整したものとなっています。


umauma

suigintou_umauma

umauma64


 ベンチマーク実行結果は上記グラフの通りです。大したスコア差がなく各環境のスコア傾向も同じ「umauma」と「suigintou_umauma」はほぼ同一のものであると言えます。また、この2つのプリセットのテスト傾向は『gomae系』のプリセットとも類似しています。1ループのテスト時間が約2分の『gomae系』に対して『umauma系』は1ループ約53秒と半分以下となっているので、テスト時間を短縮したい場合は『umauma系』が便利そうです。

 『gomae系』に近い傾向を示す「umauma」と「suigintou_umauma」に対して、まったく異なるテスト結果を示したのが「umauma64」です。このテストではバックダンサーに64人の「Miku」を描画しているため他のプリセットとは一線を画す高負荷テストとなっており、『QX9650 4.4GHz』+『GeForce 9800 GTX』というハイエンド構成をもってしても最低負荷設定(640x480 [AA 4x])ですら60fpsに達さないという状態です。

また、このテストは他のテストではスコアへの影響が少ないCPU性能が大きく反映されています。例えば3.0GHz動作の『QX9650』+『9800 GTX』では解像度に関わらずスコアが2000程度で頭打ちになっていますが、『QX9650』を4.4GHzにOCする事で低解像度時のスコアが大きく向上しています。もっとも、単にCPU性能だけがボトルネックになっているわけではなく、『QX9650 4.4GHz』でも高解像度時にはスコア低下が見られることから、GPU負荷も相当なものである事が伺えます。



おまけ 〜「3Dモデル毎のスコア」&「XP SP3 vs Vista SP1」〜

 検証の最後に、新たに追加された3Dモデル「Suigintou」と従来の3Dモデル「Miku」の各3Dモデル毎のスコアと、Windows XP SP3環境とWindows Vista SP1環境でのスコアを比較しました。検証に利用した環境は『Core 2 Extreme QX9650 OC 4.4GHz』+『GeForce 9800 GTX』で、テストの設定は1600x1200 [AA 4x]です。

 まずは各3Dモデル毎のスコア比較から・・・


miku or suigintou


 結果としては、若干ではありますが「Miku」でテストを実行した時の方が高めのスコアが出ています。もっとも、テストの傾向が変わるほどの大きなスコア差はありませんから、検証時に統一できてさえいれば自分の好みで3Dモデルを変えても特に問題はなさそうです。



 続いては「XP SP3 vs Vista SP1」です。


XP SP3 vs Vista SP1


 全体的なテスト結果を見ると「Windows Vista SP1」が優勢ですが、CPU性能がスコアに大きく影響する「umauma64」ではWindows XPのほうが高いスコアを記録しています。ちなみに、3DMark06のCPUスコアもVistaとXPではXPの方が高くなる傾向にあります。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 はとぅねベンチの販売価格は750円で、3Dベンチマークの定番であるFuturemarkの「3DMark シリーズ」の最新版「3DMark Vantage」のBasic Edition($6.95)と大体同価格となっています。

純粋なVGA性能だけでなく総合力が問われるベンチマークソフトになってきている「3DMark シリーズ」に対し、かなりシンプルな内容の「はとぅねベンチ」ではベンチマークテストとしての性格が違うので、うまく使えば普段とは違った観点からの評価が出来るかも知れませんね。


 そういえば、「3DMark Vantage」登場する前は期待していたんですが、いまだに一回も実行してないんですよねぇー。最新パッチでAdvanced Editionオフラインスコア表示に対応したとのことですから、購入しても良いんですがFuturemarkのウェブサイトで購入するのが面倒くさくて…。どこかでパッケージ版販売しないですかねぇ。




関連情報
Fake Far [作者様のサイト]
ネギの人?が登場するベンチマークソフト 〜はとぅねベンチ〜[前回の検証]
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