2008年03月02日
Intelの廉価版CPUブランドである「Celeron」の名を冠した初のデュアルコアCPU『Celeron Dual-Core E1200』をアンダークロッカー(?)として検証してみました。(この記事でアンダークロックはほとんどやっていませんが…)
◆ Under Voltage Over Clocking
どのような方法で『Celeron Dual-Core E1200』を検証するのか考えてみた結果、より低いCPU電圧でオーバークロックを行うというUVOC(Under Voltage Over Clocking)検証を行う事にしました。
これは、オーバークロック検証はダブルスコア以上の動作報告が数多く公開されており今更検証する意味が薄いと思った事と、もともと処理能力が高くないCeleron Dual-Core E1200をアンダークロックした場合、数値的にも体感的にも快適さを期待する事は出来ないと思った為です。

◆ 2.40GHz@1.100Vでの動作を確認
今回の検証では、『Celeron Dual-Core E1200』を利用可能なマザーボードの多くで設定可能と思われるVcore 1.100Vで確実に安定動作する動作クロックを見つける事を目標にクロック調整を行い、2.4GHz(300MHz×8)動作でStress Prime 2004で高負荷をかけた状態でも15時間以上動作する事を確認しました。
なお、『Celeron Dual-Core E1200』の動作クロックを2.4GHzにする設定は「300MHz×8」以外に「400MHz×6」があり、こちらも動作自体は安定していたのですが、消費電力が「300MHz×8」に比べ4〜6Wほど高くなってしまったので「300MHz×8」を選択しています。
◆ システム全体の消費電力比較 〜Under Voltageの効果は〜
2.40GHzでの安定動作が確認できたところで、CPU電圧を初期設定のAutoに設定した場合と1.1Vに引き下げた場合では、システム全体の消費電力にどれだけの差が生じるのか検証してみました。
上のグラフは2.4GHz動作時の消費電力差を測定したものです。ご覧いただければお分かり頂けるように、アイドル時こそC1Eの効果もあり2Wの差しかないものの、フルロード時には12Wもの差が付いています。Under Voltageを行う事により消費電力が抑制されている事がわかりますね。


続いて、1.2GHz〜2.4GHzまでの動作クロックでフルロード時の消費電力を測定したものを比較グラフにしてみました。このグラフで特に注目したいのは、Under Voltageを行った2.4GHz動作における消費電力が電圧Auto設定の定格動作と同じになっているという点です。
傾向としては、動作クロックが上昇するにつれてUnder Voltage時と電圧Auto設定時の消費電力差も大きくなっており、同じ電圧で動作させる場合は高クロックで動作させた方がUnder Voltageの効果は大きくなるようですね。(消費電力の絶対値は上昇しますが…)
◆ おまけ 〜定格時・UVOC時・OC時のパフォーマンス比較〜
UVOCを行う事により、定格動作時並みの消費電力で1.5倍もの高クロック動作を実現した『Celeron Dual-Core』ですが、このUVOCによるパフォーマンスの向上とは如何ほどのものなのかを検証するべくベンチマークテストを行ってみました。






![LOST PLANET DX9 [Snow]](http://image.blog.livedoor.jp/materialistica/imgs/e/4/e48c514e.jpg)
![LOST PLANET DX9 [Cave]](http://image.blog.livedoor.jp/materialistica/imgs/8/c/8c8bb232.jpg)

一気にグラフを掲載してみましたが、全体的な傾向としてはCPU動作クロックの差がベンチマークスコアに大きく反映されているようです。これは、以前行った『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』のベンチマーク比較で動作クロックによる差が対してつかなかった3D系ベンチマークも例外ではありません。
また、L2キャッシュ容量がスコアに影響しやすいSuper PIの処理タイムは、動作クロックの割にかなり遅めの結果となっています。L2キャッシュ容量というのは動作クロックとは違い覆せない絶対的な差なので、いかにOC耐性が高いとは言え上位の製品には及ばないという印象が強いですね。
なお、今回の検証で動作クロック差がスコア差に顕著に表れている理由の一つは、動作クロックの差が1.5倍・2倍と非常に大きい為ですが、『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』CPU動作クロックによるスコアへの影響が少なかった3D系ベンチマークでもスコア差が大きくついている理由は、『Celeron Dual-Core』の処理能力がボトルネックとなり、『GeForce 8800 GTS 640MB』の性能を最大限に引き出せていない為です。
実際、今回測定された3DMark03/05/06のスコアは『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』で掲載したスコアよりも明らかに一段劣るスコアとなっており、ビデオカード自体の性能を示す「SM2.0」「SM3.0/HDR」のスコアにもCPU動作クロックによるスコア差が生じています。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
簡単に定格動作クロックの2倍で動作したり、UVOCによって定格動作時並みの消費電力で1.5倍の動作クロックを達成できたりと、『Celeron Dual-Core E1200』は非常に自由度が高く、遊びがいのある製品であると言えます。
その反面、遊ばない状態(=定格)での利用を考えると明らかにパフォーマンス不足であり、6,000〜7,000円という価格相応のローエンドな製品となってしまいます。また、いかに自由度が高いと言っても、同様に高いOC耐性を持つ上位モデルを簡単に凌駕できるという訳ではないという点にも注意が必要です。
実売価格6,000〜7,000円という点を考慮すれば超ローコストデュアルコアPCの作成に向いていると言えなくもありませんが、Intel製CPU対応マザーボードはAMD製CPU対応マザーボードに比べて割高な傾向にあるので、必ずしも価格面でベストチョイスという訳でもありません。
安価なデュアルコアCPUとして登場した『Celeron Dual-Core E1200』ですが、購入を検討する場合はOCを前提と考えて購入を検討した方が良いと思われます。安く買ったものの結局望む性能が得られないのでは勿体ないですからね。
最安値情報 …coneco.netより
・Intel 『Celeron Dual-Core E1200』
・Intel 「Pentium Dual-Core シリーズ」
・AMD 「Athlon X2 シリーズ」
どのような方法で『Celeron Dual-Core E1200』を検証するのか考えてみた結果、より低いCPU電圧でオーバークロックを行うというUVOC(Under Voltage Over Clocking)検証を行う事にしました。
これは、オーバークロック検証はダブルスコア以上の動作報告が数多く公開されており今更検証する意味が薄いと思った事と、もともと処理能力が高くないCeleron Dual-Core E1200をアンダークロックした場合、数値的にも体感的にも快適さを期待する事は出来ないと思った為です。

◆ 2.40GHz@1.100Vでの動作を確認
今回の検証では、『Celeron Dual-Core E1200』を利用可能なマザーボードの多くで設定可能と思われるVcore 1.100Vで確実に安定動作する動作クロックを見つける事を目標にクロック調整を行い、2.4GHz(300MHz×8)動作でStress Prime 2004で高負荷をかけた状態でも15時間以上動作する事を確認しました。
なお、『Celeron Dual-Core E1200』の動作クロックを2.4GHzにする設定は「300MHz×8」以外に「400MHz×6」があり、こちらも動作自体は安定していたのですが、消費電力が「300MHz×8」に比べ4〜6Wほど高くなってしまったので「300MHz×8」を選択しています。
◆ システム全体の消費電力比較 〜Under Voltageの効果は〜
2.40GHzでの安定動作が確認できたところで、CPU電圧を初期設定のAutoに設定した場合と1.1Vに引き下げた場合では、システム全体の消費電力にどれだけの差が生じるのか検証してみました。
上のグラフは2.4GHz動作時の消費電力差を測定したものです。ご覧いただければお分かり頂けるように、アイドル時こそC1Eの効果もあり2Wの差しかないものの、フルロード時には12Wもの差が付いています。Under Voltageを行う事により消費電力が抑制されている事がわかりますね。


続いて、1.2GHz〜2.4GHzまでの動作クロックでフルロード時の消費電力を測定したものを比較グラフにしてみました。このグラフで特に注目したいのは、Under Voltageを行った2.4GHz動作における消費電力が電圧Auto設定の定格動作と同じになっているという点です。
傾向としては、動作クロックが上昇するにつれてUnder Voltage時と電圧Auto設定時の消費電力差も大きくなっており、同じ電圧で動作させる場合は高クロックで動作させた方がUnder Voltageの効果は大きくなるようですね。(消費電力の絶対値は上昇しますが…)
◆ おまけ 〜定格時・UVOC時・OC時のパフォーマンス比較〜
UVOCを行う事により、定格動作時並みの消費電力で1.5倍もの高クロック動作を実現した『Celeron Dual-Core』ですが、このUVOCによるパフォーマンスの向上とは如何ほどのものなのかを検証するべくベンチマークテストを行ってみました。






![LOST PLANET DX9 [Snow]](http://image.blog.livedoor.jp/materialistica/imgs/e/4/e48c514e.jpg)
![LOST PLANET DX9 [Cave]](http://image.blog.livedoor.jp/materialistica/imgs/8/c/8c8bb232.jpg)

一気にグラフを掲載してみましたが、全体的な傾向としてはCPU動作クロックの差がベンチマークスコアに大きく反映されているようです。これは、以前行った『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』のベンチマーク比較で動作クロックによる差が対してつかなかった3D系ベンチマークも例外ではありません。
また、L2キャッシュ容量がスコアに影響しやすいSuper PIの処理タイムは、動作クロックの割にかなり遅めの結果となっています。L2キャッシュ容量というのは動作クロックとは違い覆せない絶対的な差なので、いかにOC耐性が高いとは言え上位の製品には及ばないという印象が強いですね。
なお、今回の検証で動作クロック差がスコア差に顕著に表れている理由の一つは、動作クロックの差が1.5倍・2倍と非常に大きい為ですが、『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』CPU動作クロックによるスコアへの影響が少なかった3D系ベンチマークでもスコア差が大きくついている理由は、『Celeron Dual-Core』の処理能力がボトルネックとなり、『GeForce 8800 GTS 640MB』の性能を最大限に引き出せていない為です。
実際、今回測定された3DMark03/05/06のスコアは『QX9650で仮想Core 2 Quad Q9000 シリーズ』で掲載したスコアよりも明らかに一段劣るスコアとなっており、ビデオカード自体の性能を示す「SM2.0」「SM3.0/HDR」のスコアにもCPU動作クロックによるスコア差が生じています。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
簡単に定格動作クロックの2倍で動作したり、UVOCによって定格動作時並みの消費電力で1.5倍の動作クロックを達成できたりと、『Celeron Dual-Core E1200』は非常に自由度が高く、遊びがいのある製品であると言えます。
その反面、遊ばない状態(=定格)での利用を考えると明らかにパフォーマンス不足であり、6,000〜7,000円という価格相応のローエンドな製品となってしまいます。また、いかに自由度が高いと言っても、同様に高いOC耐性を持つ上位モデルを簡単に凌駕できるという訳ではないという点にも注意が必要です。
実売価格6,000〜7,000円という点を考慮すれば超ローコストデュアルコアPCの作成に向いていると言えなくもありませんが、Intel製CPU対応マザーボードはAMD製CPU対応マザーボードに比べて割高な傾向にあるので、必ずしも価格面でベストチョイスという訳でもありません。
安価なデュアルコアCPUとして登場した『Celeron Dual-Core E1200』ですが、購入を検討する場合はOCを前提と考えて購入を検討した方が良いと思われます。安く買ったものの結局望む性能が得られないのでは勿体ないですからね。
最安値情報 …coneco.netより
・Intel 『Celeron Dual-Core E1200』
・Intel 「Pentium Dual-Core シリーズ」
・AMD 「Athlon X2 シリーズ」
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コメント一覧
1. Posted by Maxpayne.jp 2008年03月03日 14:05
レビューお疲れ様です。
うちのE8500のSuperPiの結果は24秒ほどなんですけど、3.2Ghzに負けちゃってますね。Vistaだからかな?
うちのE8500のSuperPiの結果は24秒ほどなんですけど、3.2Ghzに負けちゃってますね。Vistaだからかな?
2. Posted by えむ 2008年03月03日 15:38
いつもかゆいところに手が届くような記事で、今回も興味があるところだったので、楽しく見せていただきました。にしても見やすい。



