今回は以前からやるやると言ったままになっていたWindows VistaとWindows XPのベンチマーク比較の結果を掲載しました。Windows Vistaをインストールしたのが2月11日ですから本当に遅くなっちゃいましたね…。
◆ テスト環境
今回ベンチマーク比較に用いた環境は以下の通りです。Windows VistaとWindows XPともに同じPCにインストールしているので、テスト環境はまったく同じと考えていただいて問題ありません。
◆ CrystalMark2004R2
最初に「CrystalMark 2004R2」でCPUやメモリの総合的な比較を行いました。ここではあまり差がつかないのではないかと思っていたのですが、Windows VistaのFPUのスコアがWindows XPを大幅に下回っています。計測誤差やAeroを有効にしていることが原因かと思い、何度か計測し直しましたが結果は変わりませんでした。
◆ FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
現在のところ、Windows Vistaをサポートしていない「FINAL FANTASY XI for Windows」ですが、オフィシャルベンチマークソフトはインストール出来たので、Windows XPで実行したときのスコアと比較してみました。
結果的には、Windows Vistaの方がかなり低いスコアとなっており、高解像度、低解像度ともに1,500近い差をつけられてしまっています。
◆ 3DMark03/05/06
続いて3Dベンチマークの定番であるFUTUREMARKの「3DMark」のスコア比較です。3DMark05/06に関しては、Windows Vistaに対応したバージョンが用意されているようですが、今回は従来のエディションを使って比較を行っていますので、その点にご注意ください。なお、私の環境では3DMark05のインストールに失敗してしまい、スコアを計測することが出来ませんでした。
当初はWindows Vistaの方がスコアダウンするだろうと思っていたのですが、3DMark03はなぜか2,000程スコアアップするという結果となりました。(3DMark06では200ほどスコアダウン)
理由はわかりませんが、Windows Vistaで計測された24,581というスコアはCPUをOCして『GeForce 8800 GTS』の性能を引き出そうとした際に、Athlon 64 X2 4200+@2.64GHzで出した23,252を上回っています。(今回はすべて定格)
◆ Windows Media Encoder 9
最後に「Windows Media Encoder 9」を使って、8分21秒(容量1.67GB)のMPEG2ファイルを「DVD品質ビデオ(2Mbps) + HD品質オーディオ(192Kbps)」のWMVファイルに変換するのにかかった時間を比較しました。
結果はWindows Vistaが30分51秒、Windows XPが24分20秒となり、Windows XPが6分以上の差をつけてWindows Vistaを圧倒しています。なお、現時点で「Windows Media Encoder 9」はWindows Vistaへの対応を謳っていません。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
以前Windows VistaとWindows XPで画像編集を行った際は、3勝1引き分けで勝利を収めていたWindows Vistaですが、今回のベンチマーク対決ではWindows XPにだいぶ差をつけられる結果になっています。
今回と前回の比較結果を総合すると、「Windows VistaはWindows XPよりもパフォーマンスが下がる場合もあるが、すべてのアプリケーションでパフォーマンスが下がるわけではない」と言った感じでしょうか。まだアプリケーション側の対応が十分でないことを考えると、何かしらの作業を行うPCはしばらくWindows Vistaにアップグレードしない方が無難と言えそうです。
最安値情報 …coneco.netより
・Windows Vista Ultimate (64bit) DSP版
・Windows Vista Ultimate (32bit) DSP版
今回ベンチマーク比較に用いた環境は以下の通りです。Windows VistaとWindows XPともに同じPCにインストールしているので、テスト環境はまったく同じと考えていただいて問題ありません。
マシン構成 | ||
CPU | Athlon 64 X2 4200+ (2.2GHz、L2 512KB×2、TDP 89W、Socket 939) | |
MEM | DDR400 3072MB (1GB×2+512MB×2、DualChannel) | |
M/B | ASUS A8N-SLI Premium | |
VGA | GeForce 8800 GTS 640MB (Forceware 100.65) | GeForce 8800 GTS 640MB (Forceware 97.44) |
HDD | HGST 160GB (ATA133、Slave) | HGST 160GB (ATA133、Master) |
OS | Windows Vista Ultimate 32bit | Windows XP Home Edition |
◆ CrystalMark2004R2
最初に「CrystalMark 2004R2」でCPUやメモリの総合的な比較を行いました。ここではあまり差がつかないのではないかと思っていたのですが、Windows VistaのFPUのスコアがWindows XPを大幅に下回っています。計測誤差やAeroを有効にしていることが原因かと思い、何度か計測し直しましたが結果は変わりませんでした。
◆ FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
現在のところ、Windows Vistaをサポートしていない「FINAL FANTASY XI for Windows」ですが、オフィシャルベンチマークソフトはインストール出来たので、Windows XPで実行したときのスコアと比較してみました。
結果的には、Windows Vistaの方がかなり低いスコアとなっており、高解像度、低解像度ともに1,500近い差をつけられてしまっています。
FINAL FANTASY XI 低解像度 | |
Windows Vista | Windows XP |
score 6,827 | score 8,342 |
FINAL FANTASY XI 高解像度 | |
Windows Vista | Windows XP |
score 5,002 | score 6,436 |
◆ 3DMark03/05/06
続いて3Dベンチマークの定番であるFUTUREMARKの「3DMark」のスコア比較です。3DMark05/06に関しては、Windows Vistaに対応したバージョンが用意されているようですが、今回は従来のエディションを使って比較を行っていますので、その点にご注意ください。なお、私の環境では3DMark05のインストールに失敗してしまい、スコアを計測することが出来ませんでした。
当初はWindows Vistaの方がスコアダウンするだろうと思っていたのですが、3DMark03はなぜか2,000程スコアアップするという結果となりました。(3DMark06では200ほどスコアダウン)
理由はわかりませんが、Windows Vistaで計測された24,581というスコアはCPUをOCして『GeForce 8800 GTS』の性能を引き出そうとした際に、Athlon 64 X2 4200+@2.64GHzで出した23,252を上回っています。(今回はすべて定格)
3DMark03 | |
Windows Vista | Windows XP |
score 24,581 | score 22,882 |
3DMark05 | |
Windows Vista | Windows XP |
計測不能 | |
score ─ | score 11,386 |
3DMark06 | |
Windows Vista | Windows XP |
score 7,103 | score 7,367 |
◆ Windows Media Encoder 9
最後に「Windows Media Encoder 9」を使って、8分21秒(容量1.67GB)のMPEG2ファイルを「DVD品質ビデオ(2Mbps) + HD品質オーディオ(192Kbps)」のWMVファイルに変換するのにかかった時間を比較しました。
結果はWindows Vistaが30分51秒、Windows XPが24分20秒となり、Windows XPが6分以上の差をつけてWindows Vistaを圧倒しています。なお、現時点で「Windows Media Encoder 9」はWindows Vistaへの対応を謳っていません。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
以前Windows VistaとWindows XPで画像編集を行った際は、3勝1引き分けで勝利を収めていたWindows Vistaですが、今回のベンチマーク対決ではWindows XPにだいぶ差をつけられる結果になっています。
今回と前回の比較結果を総合すると、「Windows VistaはWindows XPよりもパフォーマンスが下がる場合もあるが、すべてのアプリケーションでパフォーマンスが下がるわけではない」と言った感じでしょうか。まだアプリケーション側の対応が十分でないことを考えると、何かしらの作業を行うPCはしばらくWindows Vistaにアップグレードしない方が無難と言えそうです。
最安値情報 …coneco.netより
・Windows Vista Ultimate (64bit) DSP版
・Windows Vista Ultimate (32bit) DSP版
コメント
コメント一覧 (2)
分かれた感じですけど、
OS自体の動作の重さなのか、ベンチマークソフトのVista対応が
不十分なせいなのか、ちょっと判断しかねますね。
しかし少なくともVistaは、3Dゲームベンチでスコアを
伸ばしたい方向きではない、と言ったところでしょうか。
大量キャッシュがエンコードに良い方向に働くならばVistaを
入れてみてもいいかな〜と思ってたんですが。
仰るように、Vistaへの正式対応を謳っていないソフトをいくつか使っていますから、パフォーマンスダウンしたぶんがOSの重さによるものという判断は出来ませんね。
ただ、3Dゲームや動画のエンコードにしても、正式対応を謳っていないソフトが多いと言うことは、それ自体がマイナス要素になりますね。